山ですれ違うたび、思います。
みんな、なんてかわいいんだろー。
完成されているなぁと。
ニット帽から登山靴まで、全部トータルでコーディネートされています。
ストックすらもコーディネートの一部に見えます。
おしゃれだよなぁ。
男の人はあまり目に入りません。
すみません。
夏から秋、全身黒づくめの人だけは視界に飛び込んできます。
「暑くないですか?」「蜂、怖くないですか?」と。
ただ、不思議に思うのです。
私はもともと暑がりで、ご飯を食べればぽっかぽか(真冬以外は汗もかく)、気温1ケタでも風が強くなければ半袖でいるからなのかもしれませんが…みんな暑くないですか?
重ね着、厚すぎませんか?
でも北アルプスでよく聞こえるのが…すれ違った女子たちの「今の人、半袖ー」。
それをうけての「寒くないのかねー」
寒くないです。むしろ汗かいているの見えません?
私は、彼女たちがダウンを着ている姿が先ほどから見えていて驚愕していたのですが。
同じ季節に、同じ時間に、同じ山を歩いていると思えない光景です。
いや、私は登り。
彼女らはきっと夜明け前の山頂でご来光を待ち、体が冷え切っていたに違いない。
そして下りだから汗もかかないからだ、と自分に言い聞かせながら「そんなに私って変かなぁ?」と自問自答しながら歩いています。
山を歩いていると、いろいろなことをたくさん考える時間があるのです。
山では、ぶ厚い服だと「脱ぐと寒く、着ると暑い」というただのお荷物になります。
薄いものを重ね、空気の層を作り保温する。
夏なら薄い長袖は、日焼けや疲れ防止にも使えます。
小学生の頃を思い出してください。
朝から晩まで外であそぶと、日焼けしてだるくなりましたよね。
ただ、私は紫外線の浴びすぎという観点から考えるとマズイのかもしれませんが、太陽の光を浴びながら山頂でお昼寝、という時間が最高に好きなのです。
朝イチで塗ってもどうせ、汗で10分ともたずに溶け落ちる日焼け止めを塗り直すこともせず、ガンガン浴びてお昼寝してます。
パンツも膝までまくり上げて。
そのために「お昼寝に適した山頂リスト」を作成しているくらいです。
基準は
- 広いこと(山頂は写真スポットですから、みなさんの背景に写りこんでしまうような場所に転がるわけにはいきません)
- 横になれずとも、くつろげる角度の岩などがあること
- 太陽があたる場所であること
- 寝ぼけていても、落っこちてしまわない場所であること
みんな、山でくつろぎ、山でいろいろなこと思ってるんだろうなぁ。