登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

雨の日、どうしますか?

雨の日も歩いてみてはいかがですか?

台風や、横なぐりの雨はちょっとキビシイかもしれないけれど。

 

もし将来、「山を1週間歩く」ってときには、そんな天候にあたってしまうこともあるかもしれないけれど、それはそれでいい経験をしたと思っています。

無事に帰れたから言えることですが、天候の変化をなめてしまい、歩くのに必死なときもありました。

お世話になった人たちの顔が声が、頭の中を駆け巡ったこともあります。

自然には絶対にかなわないことを、心の底から分かりました。

 

雨の中を歩くって、乾いた道を歩くときと比べて、どんなことに注意しなくてはいけないのか。

濡れた赤土や岩、落ち葉、本当によく滑ります。

 

新しく買った雨具はどれだけ雨や風(ちゃんとファスナー上げないと首元などから雨が入ってきますよ)を防いでくれるのか。

など、興味をもてたら実際に試してみましょうよ。

 

経験しておくって悪くないですよ。

「フードをすっぽりかぶると、視界も狭いから周りをよく見よう」

「いつもに増して靴の裏ぜーんぶで接地しなくちゃ滑りそう」

など、実際に歩いて身に着いていくと思います。

 

せっかく山を歩く計画をたてた日、しとしと雨が降っていてもぜひ歩いてみてください。

 

私、フードに当たる雨の音、好きなんです。

葉っぱや土の香りも、いつもよりふわぁっと、たちのぼってきます。

北八ヶ岳の苔の森なんかもサイコウですよ。

苔はきっと雨を喜んでいると思います。

しっとり降る雨にけぶる深緑、したたる滴、木々の間から立ちのぼる白いもや…とても美しく幻想的です。

 

距離が長いのはちょっとなぁ、と思ったら歩行時間が短い山、低い山に変えればいいんです。

先日、朝からの雨が昼に弱まったので高尾山にぴゃっと向かいました。

歩いているうちに雨があがり、蒸し暑ささえ感じてきました(暑がりなもので)。

日没より30分くらい前だったでしょうか。

高尾山で初めて雲海をみました。

山頂から富士山が見えますが、その手前の丹沢の山々の中腹あたりの高さで街は全く見えないくらいの見事な雲海。

その雲海を夕焼けが照らします。

 

今、ここにいれて良かった。

幸せだなぁって思いました。

 

ひとつ後悔。

レンズがくもるのがイヤでカメラ持って行かなかったこと。

わたしのガラケーじゃ、あの夕焼けは撮れませんで…。

あーあ。