少し長い距離を歩いたとき、筋肉痛になりますか?
仕事に差し障るほどの筋肉痛は困りますが、筋肉痛キライじゃありません。
いてぇ!と思うたびに、歩いた山を思い出すし。
痛いのに「楽しかったなー」と、ニヤニヤしてしまいます。
これはヤバそうだなと思ったら下山後、家に戻ったらすぐにエアーサロンパスをシュー。
湿布を貼ったことも2回ほどあったような。
筋肉痛が最高潮のときに膝カックンをされ、脚に力が入らず崩れ落ちたことがありました。
痛いだけでなく、ふにゃふにゃですね。
痛むのはたいてい脚だと思いますが、太ももなのか、ふくらはぎなのか。
太ももだったら正しい歩き方をしていると思われます。
足裏全体で接地するために、太ももをそれなりに上げて歩いているからです。
普段しない歩き方ですからね。
反対にふくらはぎが痛む場合、街で歩くのと同じように、かかとから着地してつま先で蹴り出すローリング歩行をしていそうです。
足裏が固い登山靴でその歩行をしていれば、ふくらはぎはパンパンになります。
太ももを上げて脚全体を持ち上げていれば、ふくらはぎへかかる負担は減ります。
歩幅にも気を配ります。
後ろ足のつま先から、前足のかかとまでの長さは自分の足のサイズより短くていいのです。
小さな歩幅でこまかく歩きます。
大きな1歩で「えいやっ」と段差を上がるよりも、小さな1歩で上がれる場所を探します。
歩数が増えていいのです。
1歩の負担を減らす歩き方を体に覚えてもらいます。
ドシドシ歩かず、静かに歩きます。
これは体重じゃないんですよね。
静かに歩く、と意識するだけでこれはクリアできます。
登山道へのダメージも減りますし、自分の膝やかかとへのダメージも全く違います。
特に膝に負荷がかかる下り。
ちょこちょこ歩きで下れば、膝が笑うことも減るかもしれません。
目線も重要です。
人間の目ってすごいんです。
そこだけを見ていなくても、ちゃんと必要な情報は入ってきています。
ずーっと真下、足元を見て歩いていませんか?
首も痛くなるし、酔っちゃいますよ。
それに、先を見て歩けないのは危険です。
数歩先に地面がないことありますからね。
いきなり切れ落ちているわけです。
それを把握できるのが、その1歩を出すときだとしたら…バランスを崩して転落することもあるかもしれません。
キョロキョロし続けるのも疲れます。
3メートルくらい先を、なんとなく見ていればいいのです。
少し前に見えた情報を覚えていられるのです。
「今、足元に石があるな」と、ちゃんと把握できているはずです。
下りは少し違います。
目線は「3メートル先に固定」ではないです。
登りはバランスを崩しても手をつけることがあります。
下りは尻餅で済めばいいですが、それで済まないことが多い。
下りで段差が大きな箇所、危ないと感じた箇所は、きちんと足元を確かめて慎重に足を運んでください。
あと、石や木の根っこは、できるだけ踏まずに歩いてください。
「浮いている石」に体重をかけてしまうと、捻挫や転倒につながります。
ぱっと見て「浮いている」と分かる石と、「え?浮石だったの、これ?」と驚く石があります。
どうしてもその石を踏まなければいけないようであれば、一気に体重をかけず慎重に。
木の根っこは、意外と滑ります。
それに木も痛いです、たぶん。
踏まないで済むなら、お互いのためにいいでしょう。