登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

陣馬山~高尾山

始発でJR藤野駅へ。

陣馬山へは、高尾駅からバスを利用することもできます。

混雑しているときは増便されることも。

バスは本数が少ないので電車で登山口へ行ける方法があれば、時間を読みやすい電車にしています。

 

陣馬登山口から一ノ尾根を登ります。

登り始めてしばらくすると

「…ん? なんで、おばあちゃんがこんな朝早く(ベンチに)座ってるんだ??」

不思議に思いましたが、そのまま歩いていきました。

 

猿だ!!

背中が丸まってるから、おばあちゃんかと思ったんだ…

なんでおじいちゃんじゃなく、おばあちゃんだと思ったのか…なにが性別を決めたんだろう…

どうでもいい意味不明のことが、頭の中でぐるぐると回ります。

 

そして私の周りは、猿が4匹回っています。

怖い…

大きな猿が輪を崩し、離れたくてよろよろと10歩ほど進んだ私と並走するように1列になりました。

 

とりあえず、日本語で丁寧に話しかけました。

「あの、静かに歩いていきますので、どうか離れていただけないでしょうか」

それなのにガサッと急に近づいてきます。

「すみませんすみません!」

いやぁ~、恥ずかしながらビビりまくりです。

 

一緒に歩き始めます。

距離にして50メートルほどでしょうか。

急に飽きたのか、先頭の大きな猿がふいっと離れていきました。

ほかの猿たちも続きます。

浅かった呼吸がやっと戻りました。

 

このコースは峠と山頂の繰り返しです。

まき道を利用すればアップダウンなく進めますが、それではただ気持ちよく歩くだけになってしまい、トレーニングになりませんので全部の山頂を通過。

 

城山の「きのこ汁」美味~。あったまる~。

 

高尾山の山頂付近で、おばちゃんが野菜や果物を販売していたことがあります。

秋にはナメタケ、ムカゴ、ハヤトウリ(皮をむいて生でも焼いても)、柿、ザクロを買いました。

また買いたいけれど、なかなか会えない。

 

駅から駅までで7時間、歩行距離19kmほど。

歩きやすくていいんだけれど猿は怖かったな。