今回は登山ではなく…
新穂高ロープウェイの思い出を2つ。
登山をしない方も誘っておでかけしてみてください。
山頂駅からの景色は絶景です。
山に登らない両親が眺めて、感激していたくらいですから!
雪がある季節もいいですよ~。
雪をまとった山々と青空、冷たい空気…神々しいです。
山頂駅に降り立つと、ゴールデンウイーク前によく報道される立山のような高さはありませんが、プチ雪の回廊を歩けます。
暖かくして滑らない靴で、ぜひ!
風が強かったり悪天候ですと運休になりますので、路線バスで乗り場へ向かう前に乗車券のセット(路線バスとロープウェイで割引になります)を買う窓口で、運行しているか確認した方がいいです。
通年設置では日本一高い標高2156メートルの高さにポストがあり、ハガキも販売してくれていますのでよく出します。
木のハガキもあるんですよ。
出したい相手の住所をメモして行きましょう。
新穂高ロープウェイへは、たくさんのアクセス方法があります。
例として、新宿から平湯温泉バスターミナルへ高速バスで向かい、路線バスへ乗り換えます。
このバスターミナルの3階にある茶色い湯の温泉、泉質も鉄の香りも大好きだったのに…2018年11月で営業終了とのこと。
本当に本当に残念です。
でも、いつもすいてたもんなぁ。多くて3人だったもんなぁ…仕方ないか…
帰りのバスを待つ間、1階に足湯があります。
あとはバスターミナル隣の「ひらゆの森」。
たくさんの露天風呂があり、宿泊客もいますがくつろげます。
帰りの高速バスの予約を遅めの時間にしておけば、食事処にも寄れますよ。
そしてロープウェイに乗車。
好奇心旺盛な父は、私たち家族しか乗っていない(でも他のお客さんいても、きっとしていた…)のをいいことに、同乗してマイクで説明してくださる係員の方を質問責め。
良かったね、たくさん答えてもらえて。
さて山頂駅。
「ここから見える山、たくさん登ってるよー」
両親は、想像していた以上の山だったらしく無言。
そこに「お写真撮りますよ~」とカメラマン。
私「(私のデジカメでもう撮ったし)必要ありません」
それなのにパチリ。
デジカメやスマホがこれだけ普及しているのに、これを買う人はどのような状況なのだろう?
そのグループ全員が、デジカメとスマホどちらのバッテリーも切れたとか?
頼んでないのに撮られたこともあって何だかイヤな気持ちになり、父とスタスタと歩きながら
私「こんなところで写真買う人いる?」
父「今はみんなカメラ持ってるしなぁ。いないよなぁ」
私「(振り返って)…いた」
母が購入していました。
私のデジカメの中に全く同じアングルの写真ありますけど?
ま、いっか。
あんなに嬉しそうなんだから。
もうひとつの思い出。
父はこのときに食べた朴葉味噌が気に入ったのか、数ヶ月後「また行きたい!」と言い出しました。
母は予定が合わず、2人で行くことに。
せっかく山の近くまで来ているのに、また山に登らないなんて…もったいない!
父と交渉です。
「5時間くらい山を歩いてきてもいいなら~」
ロープウェイ乗車口まで来ました。
一緒に乗って山頂駅までは行くのかと思ったら、下の森を散策したいとのこと。
ここでしばらくお別れ。
ロープウェイ発車時刻になりました。
「あらぁ、手を振ってくれてるわ!みんなで振りましょうよ!」
ロープウェイに同乗している数人のおばちゃんが、キャーキャー元気です。
「ふーん、誰かが手を振ってるんだ~」
ふと下を見たら…父でした。
にこにこしながら両手で振ってました。
おばちゃんたち、教えてくれてありがとう。
一緒にずっと振ってくれてありがとう。
ロープウェイに私1人だったら、きっと気づけなかった。
父の姿が見えなくなった途端、涙がこぼれそうになっていました。
「親孝行しなくちゃ」
口調がきつい父娘同士、度々ケンカをしてしまう。
でも、このときはそう思えたのです。
登山靴の紐を締めて歩き始めたのですが、なんだか泣けてきてしまって。
西穂独標で引き返しました。
父の携帯に電話したら「おっ、早いじゃないか。これから昼ご飯にしようと思ってた。一緒に食うか? 迎えに行くぞ」
うん。
下山して会えるまでに2時間近くかかってしまい、宿の夕食を食べられないと残念なので、ロープウェイのバス停にある足湯につかりながら温泉卵の昼ご飯になりました。
足湯で転ぶ人、初めて見た~。
もちろん父です。
足湯が風呂になるところでした。
ウケる。
下山して1泊できるようでしたら、こちらの温泉はいかがですか?
私、炭酸泉が大好きなんです。
内湯とぬるめの露天がセットで貸切ですので気兼ねなく、だら~っとできますよ。
泊まる建物とは別なので少し歩きますが、何度も入りに行きました。
新穂高ロープウェイと平湯温泉をつなぐ路線バスの、ほぼ真ん中にあります。
また行きたいな。