おとうさん、おかあさんと呼びかけたくなるような温かさのあるご夫婦でした。
出発時には心のこもった声をかけていただき、1人で歩く私を心配してくださり、鐘を鳴らしてくれました。
振り返るといつまでも手を振ってくれていて、じーんときてしまいました。
今はオーナーが変わっています。
七倉から向かったのですが、下山してくる方々みんなが船窪小屋のファンになっており「すごくいいところよ」と。
私もそう思います。
くつろげました。
ここが山ということをうっかり忘れるくらい、行き届いているなぁと感じました。
布団はふっかふか清潔で、スペースもちゃんとある。
男性用のトイレだけ屋外にあります。
下山してくる方々のオススメに従い、2食付に。
夕食は…
- ダケワラビ、ヤマニンジン、あざみの天ぷら
- ジャガイモとキクラゲ入りでもちもちの生春巻き
- しみ大根(冬の間に凍らせることで味が染み込む)
- 古代米
- ゼリー
本当においしかった。
こんなところで、こんなに珍しい手の込んだ料理をいただけるなんて…
大根は前シーズンの小屋閉めのときに仕込んで下山するそうです。
どれだけの大根なのでしょう。
夜はお茶会がありました。
ネパールのシェルパだった方がいたからです。
歌ったり踊ったり、眠くなったので寝てしまいましたが、遠くに聞こえる柔らかな歌声や話し声が心地よかったです。
水場は少々、足元が悪いところにありますが汲みに行きましょう。
美しい花だと思いませんか?
樹林帯でつまずいて手をついたら、目の前の穴の中にひっそりと咲いていました。
名前は知らないし、調べもしていませんが「妖精のような美しさだな」と思いました。
穴の中なのにこの輝き。青白くぼんやり光っているように見えました。
そしてこの樹林帯も気持ちいいんですよ。
森が生きていると感じました。
登り出しは標高が低いから暑いけれど、吹く風は心地よかった~。