登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

北アルプス 黒部五郎小舎(くろべごろうごや)

どうしても早朝のカール地形が見たくて、こちらに泊まりました。

翌朝、月明りで目が覚めました。

窓側で眠るとこんないいこともあります。

アタックザックにお弁当と飲み物と保温着(レインウェア含む)とカメラだけを入れ、ヘッドランプをつけて4時に出発。

カールコース(稜線コースでなく、こちらを!)をたくさんの星を眺めながら歩きます。

星の数が減るにつれ、周囲の山々の稜線がくっきりとしてきます。

1時間ほどでヘッドランプを消し、朝焼けを満喫。

カールも淡い桃色に染まり始めます。

それから1時間ほどで黒部五郎岳の山頂。

絶景。

好きな山ベスト10、いやベスト5に入ります。

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槍ヶ岳のシルエットがいい!

お弁当と温かいスープで贅沢な朝ご飯。

凍えそうなくらい寒かったけれど、この時間に来られて良かった。

寒いのにこの景色から離れたくなくて、結局1時間もいました。

もう1人、年配の男性が山頂にいたのですが、早い時間でないと雲が上がってきてしまいこんな景色は見られないとのこと。

確かに下山途中に振り返ると、8時前なのにすでに雲の中。

 

ここのお弁当、とってもおいしかった。

夕食も、夕陽が見られない地形だったのでいただくことにしたのですが…天ぷらとそばが!

山を歩いて数日たっていたので、天ぷらがとてもおいしく感じました。

そばも水が豊富なところでないと出せないメニューだと思います。

全部おいしかった!

北アルプス山小屋 双六小屋−黒部五郎紹介−

すぐ前に石があり、いい座り心地でウォークマンを聴きながらずっと過ごしました。

ぼけーっとただ山と空と雲を眺めているだけ。

「幸せだなぁ」と何度も呟いていました。

横には水で冷やしたジュースが。

私はお酒が飲めないので、目的地に着いて飲むCCレモンは格別です。

欲を言えば、コーラやファンタではなく、CCレモンが嬉しいです。

体がクエン酸を欲してるのですかねぇ。

 

2週間かけて北アルプスを歩いているという、九州から来ていたおじちゃん2人組と出会いました。

2人とも登山靴が壊れていて、毎日直しながらなんとか歩いているとのこと。

「危ないよ、下山しなよ…」とも思うのですが、2人で直している姿がほのぼのしていて、なんだかかわいかった。

無事に帰れたらいい思い出になるんでしょうね。「あのときは靴が壊れたよなぁ」って。

ただ2人の九州弁は、ほぼ何を言っているのか分からなかったです。

ほのぼのさせてもらったお礼にお菓子をあげたら、多分お礼を言ってくれているのは分かるのですが、何度聞いても分からない。英語より分からない。