登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

子どもと山へ!

ご自身が歩いたことのある山でも、初めての山でも。

不安であれば、所要時間など大体のことが分かっている山にしましょう。

お子さんと歩くのって楽しいですよ~。

子どもの目線の高さで見る山では、ご自身が歩いたことがあっても初めての風景に出会えるかも!

私たちには見えてないものが、子どもにはきっとたくさん見えているのです。

 

ある日、丹沢の山へ一緒に登ったことのある同僚女性から

「甥っ子を山に連れて行きたいんだけど一緒に行ってもらえないかな」

と相談されました。

小学校4年生の男の子。

初対面の小学生と、何を話したらいいんだろう…

流行ってるテレビとかキャラクターも分からないしな…大丈夫かいな。

ドキドキしながら、高尾山口駅へ。

同僚の後ろに隠れっぱなしの男の子。

私も人見知りするから分かるよ~、その気持ち!

 

登りには「6号路」、下りには「稲荷山コース」を選びました。

6号路と稲荷山コースは、より自然を身近に感じられるからです。

桜の開花が遅い年でした。

その1週間前に高尾山から先の陣馬山まで歩いたのですが、4月中旬になるのにまだ桜は満開になっていませんでした。

「これなら満開の桜を見せてあげられるかなぁ」

と期待していたら、前日の雨で散っていました…あーあ。

桜の下のテーブルで食べるおやつ、準備してたのにな。

桜はなかったけれど、新緑が太陽の光にキラキラと美しかった。

 

そのときはそう思っていましたが、高尾山もけっこうメジャーになり桜の季節の土日祝なんてすごい混みようです。

ケーブルカーはもちろん、登山道も人・人・人!

避けた方がいいかもしれません…。

 

子どもは身軽です。

すぐ坂道にも慣れ「まだぁ~?遅いよー」

と元気いっぱいかと思えば「まだ着かないのー?もうやだー」

いろんなものに興味津々。

あっちを見たり、こっちを見たり、まっすぐに進みません。

寄り道が多くなるので、もちろんコースタイムは2倍以上で見積もっておきます。

「まだ?」

「もうちょっとだよ」

「ねぇ、まぁだぁ?」

「もうちょっと(までもうちょっと)だよー」

繰り返し。

大人はズルいですね~。

生意気な態度や言い方がかわいくて笑いっぱなしでした。

200段の階段にへこたれて「帰りたい…」

と涙目になっていましたが、山頂に着いた途端に「もっと向こうまで歩きたいよぅ」

いやいや、タイムオーバーです。

下山を開始する時間は、あらかじめ決めておくことです。

〇時になったら山頂まで着いていなくても下山、と。

本当にあと少しならいいですが、ゴールを「山頂」にしてしまっていると時間がかかりすぎている場合、真っ暗な中を下山することになってしまいます。

ヘッドランプまで用意できていればまだいいですが、スマホの懐中電灯では全員の足元を照らせません。

 

高尾山口駅には、下山後も楽しめるスポットがあります。

トリックアート美術館で写真をたくさん撮りましょう。

通路に紙幣が落ちているのですが、分かっているのに何度だまされたことか…

 

もうひとつオススメ。

TAKAO 599 MUSEUM

美しすぎる標本は芸術ですよ。
いつまでも見てしまいます。

 

電車の座席に座った途端にコテン。

いっぱい遊んだね。疲れたよね。

「また行きたい!」と言ってくれたそうで良かった。

 

最初が肝心だと思います。

大人の気持ちを通すのではなく、ゴールは山頂ではなく「子どもといーっぱい楽しむこと」にして山を歩くのを家族で好きになれたらいいですね。

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蜘蛛の巣についた水滴、こんなのを探すのも楽しいですよ