登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山を歩くとき、心がけているちょっとしたこと

「休憩を頻繁にとらない」

景色のよい「ここだ!」という場所で、ご飯タイムにしています。

基本的に3~5時間に一度、という感覚です。

ちゃんと保温着で体を冷やさないようにしてから、ご飯です。

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景色のいい場所での、のんびりが最高

休憩は確かに必要です。

しかし「1時間歩いたら10分の休憩」など目安としている本もありますが、休憩したくなったらでいいのです。

特に登り始めの30分は体がまだ慣れていなくてキツく感じます。

「あの急坂を登り切ったら」とか「もう少しで景色がいいところに出るはず」を最初の頃は目標にしていました。

時間で区切ったことは一度もありません。

どうしても休憩しなくてはならないことはありません。

せっかくいいペースで登っているのなら、無理に休まなくていいのです。

立ち止まって時間がたつと急激に体が冷えてくるので、休憩時には必ず保温着を着ます。

保温着で暑いなら、せめて1枚プラスします。

標高の高い山や風が強い日は、特に休憩時の冷えに注意です。

 

私はすれ違う人に「ごゆっくり~」と道を譲りながら、ちょこちょこ「立ち休憩」をしています。

そのときに少しずつ水分補給もしています。

1人でも、誰かと歩くにしても、話しながら歩ける速度というのが体に負担がないように思います。

ウサギとカメですよ。

富士山でよく見かける光景ですが、ガーっと私を追い抜いたその人は少し先で倒れ込むように休んでいる。

「大丈夫ですか?」と声をかけると「歩くとすぐ疲れるから、少しでも遠くまで行けるように急いで歩いている」とのこと。

5分歩くと20分休憩しなくちゃいけない、そんな歩き方は疲れるでしょう。

体もつらいはず。

カメの方が早く目的地に着きますよ。それにきっと楽しい。

山を歩くのですから疲れないわけではありません。

ただ「自分が長く歩き続けられるスピード」というのは個人差があり、山を長く歩いているうちに自然と速くなります。

そのスピードで歩けばいいのです。

 

桜が咲き始める春、このとき登る低山でも驚くほどの汗をかきます。

人間の体はいっぺんに水分をとると負担がかかります。

休憩よりも、こまめな水分補給の方が重要です。

ハイドレーションは、ザックの肩付近に飲み口を取り付けておけますので、いちいちボトルを出す手間がなく水分補給ができます。

これはとっても便利なのですが、私はこのホースを毎回洗うのが面倒くさくて1年ほど使用してやめました。

今では岩場などの危険個所以外(こういう場所では必ずザックにしまいます。落として下にいる方に当ててしまわないように)では、ザックのサイドのポケットに入れて、さらに落下防止のためカラビナを引っかけています。

ザックを購入するとき、背負ったままサイドのポケットに手が届くと嬉しくなります。

肩の可動域にもよるのでしょうが「いい角度だなぁ~」と。

今ではすっかり慣れまして、立ち休憩時にザックを背負ったままカラビナをパチンと外して、ポケットからボトルを取り出し飲めています。

 

 

 

もう1点、当たり前だと思われることですが

「忘れ物・落とし物をしない」

あ!忘れたと気づいてもすぐに取りに行けること、少ないと思います。

数時間歩いてしまっていたら尚更。

休憩でも、素晴らしい景色を写真に撮るのに夢中になってしまった後も、その場を立ち去るときは必ず後ろを振り返ります。

忘れ物・落とし物をしていないか。

このクセは日常でも役に立ちます。

 

そして、休憩後の1歩目のふらつきにご注意を。

いきなり大きな1歩を出すのではなく、少し足踏みなどしてから歩き始めるとスムーズです。