登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

さぁ、槍へ! その3

前回の続き、大天井岳から。

山頂から見るご来光も素晴らしいんです。

3000メートル級の山がいくつも見えます。

 

そして、ここからもいい道が続きますが、槍ヶ岳までにいくつか梯子が出てきます。

槍ヶ岳にも梯子があるので、その練習だと思って上り下りしましょう。

梯子の脇の縦部分を持つ方がいますが、そこだとしっかり掴めないので、足をかける横部分を順手できっちり握ります。

手袋が滑ると感じるようなら、梯子では外しましょう。

夏は、100円ショップの手のひらに小さなプチプチがついた手袋を持参しています。

ご来光を待つときは手袋をしますが、日中にするとしたら寒さからではなく日焼け防止です。

手に年齢が出るって言うじゃないですか…。

まぁ、暑くてしてないですけどね。

 

前日に燕山荘に宿泊していて、歩くペースがゆっくりの方は

「ヒュッテ西岳」か「ヒュッテ大槍」に泊まることになるかと思います。

 特に、ヒュッテ大槍はご飯がおいしいので、ゆっくり山にいる時間を楽しむのもいいですね。

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以前、ヒュッテ大槍から見た日没の槍です

ここからは、ぐんぐん近づく槍ヶ岳にドキドキしながら歩を進めます。

 

槍ヶ岳山荘に到着したら、一息つきましょう。

とんがりコーンを購入するのもいいでしょう。

指にかぶせて、槍ポーズをするためです!

 

山荘前のベンチから、槍ヶ岳へ登っている人が見えます。

少し時間をずらすだけで、驚くほど人のいない山頂にいられる可能性があります。

目をこらし、どれだけの人が向かっているかチェックします。

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近づくと尖ってない??

山頂は意外と広いですが、とくにご来光の時間などは、ひしめき合っていることありますから。

 

一方通行になっている箇所もありますので、矢印をよく見て歩きます。

最後に垂直に近い梯子が出てきます。

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あと少しで、てっぺん!

これを上るということは、下るということです。

本当に恐怖を感じるようなら、上らないのが賢明です。

下りられず、泣きながらへたりこんでいる女の子を見たことがあるので、一応…。

あの子、どうしたんだろう。

仲間がいたので、声はかけませんでしたが。

 

ご来光の時間でなくても、雲海がわく時間にもダイナミックな景色が見られます。

1時間くらいは飽きずにいられます。

混んできたら、さっさと下ります。

よくオコジョがいるので、足元に注意してキョロキョロしてみてください。

すばしっこいので、ピンボケの写真しかないのが悔しいです。

 

さて、東鎌尾根から槍ヶ岳に登りました。

ここから槍平小屋を経由して新穂高温泉へ下山するだけでなく、山をつないでいく素晴らしいルートもたくさんあります。

奥穂高岳まで、大キレットなど難所が続く上級ルート、双六岳へ向かう西鎌尾根(ここのアップダウンは地味にキツイ…)、など。

 

地図を見ていると、ここからはどんな景色が見えるんだろうと楽しみになります。

今年もいっぱい登りましょう。