登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

行ってきました、北アルプス 笠ヶ岳 その4

朝もご飯を2杯食べ、長い長い笠新道で下山します。

笠新道の入り口までの稜線でよくライチョウを見るので、朝も探しましたが見つからず。

 

けっこう急な下り坂なので、足が靴の中で滑らないように、靴ひもをしっかり締めなおして下山します。

 

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景色が癒してくれますが…

左の雲をまとっている山が、さっきまでいた笠ヶ岳です。

遠くなってしまった。

 

花がたくさん咲いています。

周りのみなさんの会話には花の名前がたくさん出てきており、高山植物を好きな人って多いんだなと思います。

私でも知っているニッコウキスゲが咲いていましたが、日光で見たより山吹色が淡い。

ほかには、トリカブト、イワカガミ、チングルマシャクナゲ…このあたりで私の花の知識は限界です。

 

暑い。

無風。

長い。

え? まだ標高2200メートルなの?

あと1000メートル以上下るのかぁ。

じりじり肌が焼かれていくのが分かります。

 

誰かと歩いていても無言になってしまいそう。

カニを食べるときと一緒です。

 

まだ〇〇メートルか…この嘆きを何度も繰り返して、ようやく川の音が聞こえてきました。

登ってきたのは30人ほど。

年配の方も多く、尊敬します。

笠新道を登りに選べる体力。

 

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緑が濃いなぁ

やっと着いた…脚がぷるぷるしています。

すでに筋肉痛が始まっています。

1日目の夜通し歩いたのもきているのでしょう。

とくに今回は内ももにきました…

一昨日、バスを降りた最初(本当の登山口は、わさび平手前のところだと思うので)の登山口となる新穂高ロープウェイまで、標高1800メートルほどを1日で下る笠新道。

長かった。

でも下ってしまうと、いつもさみしい。

そして次の山のことを考える。

 

笠ヶ岳山荘では宿泊者に雨水を無料で分けてくれます。

今回は2リットルでは全然足りず…

登りだったら何リットル必要なんだろう。

「ここから笠新道」と、登りが始まるところに、おいしい水がホースからじゃんじゃか出ているので補給しますが、それから先、途中に水場はありません。

コースタイムにして8時間ほど。

 

そしてトイレもありません。

でも心配いりません。

夏は汗で全部出てしまうでしょう。

私は今回、朝5時30分に山荘でトイレに行って、次に行く気になったのは20時間も後でした。

脱水です、完全に。

はずかしい。

新穂高ロープウェイ自動販売機でたくさん買ってガバガバ飲みましたが、一気に飲んでも吸収できないって知ってるじゃん…帰りの高速バスでも500mlペットボトル2本飲んだのに、合計3リットル以上いっているのに出ませんでした…

手足のしびれがあったので、軽い熱中症になっていたと思います。

 

翌日仕事でしたが、仕事中も意識して水分摂取しているのに、朝、家を出るときに行って次が12時間後。

しかも検尿のコップ半分も出ていない。

普段通りの尿意になったのは、山から下りて丸2日以上たってからでした。

本当に反省しなくては。

 

平湯バスターミナルから歩いてすぐ(これは本当にすぐ。3分かからないです)の「ひらゆの森」

奥飛騨温泉郷平湯温泉「ひらゆの森」大自然の中の露天風呂・宿泊・コテージ

たくさんの湯の花が浮いた硫黄の匂いの露天風呂。

源泉かけ流し。

たくさん湯船があり、みなさんお好みの温度でくつろいでいます。

だけど蜂が多くてね…あと暑くてね…今回は長湯ができませんでした。

 

楽しかったな。