登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

西田省三さんの北アルプス ドローン撮影第四弾

先日、実家に帰ったら父が録画した番組を見せてくれました。

高尾山を途中までしか登ったことのない父ですが、妹と私が登山を始めてからは山を歩く番組を見ているようです。

「すごいなぁ」「きれいだなぁ」という呟きを聞くと、私がもっと若いころに登山を始めていれば、山を選べば父と一緒に登れたかもしれないなと、残念な気持ちになります。

「70歳を過ぎてから登山を始めた」と話す高齢の方と、山でけっこう出会うんですけれど、父には勧めないです。

そういう方はツアーを利用されていることが多いのですが、父は他人と行動を共にすることができそうにない。

父の血を濃く受け継いでいる、と言われる私がそうなのですから元祖の父はムリでしょう。

 

録画してくれていた番組は、西田省三さんの北アルプスをドローンで撮影した第四弾でした。

NHKドキュメンタリー - 北アルプスドローン大縦走~黒部源流の山々~

写真家 西田省三 オフィシャルサイト / SHOZO NISHIDA PHOTOGRAPHY

番組欄も見ず、テレビをつけない日も多いので、やっていたこと知らなかった…録画しておいてくれてありがとう。

見れてよかった。

 

撮影が梅雨の季節だったこともあり、雨で長い停滞を余儀なくされ、1ヶ月もかかって撮影された美しい映像。

雪の白、ハイマツなどの緑、空の青…たった数色が織りなす景色にため息がでます。

沢は、深いエメラルドグリーンや透き通ったブルー、いくつもの色に。

ずっと雲がかかっていた山頂、日没を待つ姿はとても寒そうで…でも太陽がぼんやりと黄金色に輝きだした直後、奇跡のようにそこだけ雲がサッと払われて息をのむ景色が。

撮影しているみなさんの笑顔も、柔らかな橙色に染まっていました。

行ったことのある山も、まだ行ったことのない山も、行ってみたくなる。

本当にすてきな映像です。

 

黒部の源流の最初の1滴目を見てみたくて、おととしだっけ、登ったなぁ。

立派な石の碑があって、ずっこけました。

こんな山奥に、これはいらないでしょ。

あとから来た男の人も同じ感想を抱いたようで、2人で苦笑いしたのを思い出しました。

 

秋のアルプスの計画を綿密にたてたばかりなのに…登りたい山が増えてしまった。

来年登ろうと計画していた富山県薬師岳

あぁ、今すぐ登りたい。

けれど、そこへ行くには3泊4日では足りない。

有休も足りない。

ここも登山口(折立)までのバスが9月からは金土日祝のみだからなぁ。

あー、くやしい!

 

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日没も何度みても飽きません

有休も足りないけれど、前職からコツコツ貯めている「山と海貯金」がこのままいくと年末までに底を突きそうなので、秋の山シーズンが終わったら、また真冬から花粉症で山に行けない間にコツコツ貯めて来年に備えねば…

※山と海貯金とは、たとえ無職になっても「山を登りたい! 海に行きたい!」って絶対になるから、毎月決まった金額を積み立てていました。

このお金は山や海でつかっていい、と決めているのでその中であれば気にせず、めいっぱい楽しめます。

私はだらしないので、楽しむためにつかうお金の範囲はちゃんと決めておかないといけない、と思っています。