8月26日の早朝、富士山の山頂付近で、落石が頭や胸などを直撃したことにより、ロシア国籍の29歳の女性が亡くなりました。
死因は外傷性心肺損傷で、頭への落石が死因ではなかったということです。
夫と登っていた彼女が登山道を外れてしまっていたかは報道されておらず、分かりません。
ただ、登山道を外れていなかったとしても、先を行く登山者が落石を起こせば、下を歩く者にあたります。
短い夏の間に、たくさんの人が富士の頂へ向かいます。
ご来光直前の混雑している山頂、人があふれてしまえば登山道から足を踏み出してしまうこともあるかもしれません。
山頂からみるご来光、確かに価値があると思います。
とくに初めて山に登った人にとっては、一生の思い出になりそうです。
事故がおきた吉田ルートは、東に向かってジグザグに登山道がつけられているため、六合目あたりより上では、どこでもご来光は拝めます。
落石の原因が人ではないかもしれませんが、混んでいる山頂より標高を下げれば、そういったリスクも避けられるでしょう。
https://blog.hatena.ne.jp/yueguang/yueguang.hatenablog.com/edit?entry=17680117127073017625
9月になりました。
あと数日で山小屋は営業を終え、富士山は冬を迎えます。
来年からはヘルメットの着用が義務付けられるようになるのでしょうか。
現在は6合目の安全指導センターで250個用意されているヘルメット、貸出数が増えているそうです。
ピーク時にこの数では、全く足りないでしょう。
最近、富士山に登っていないので、ヘルメットが推奨されていること、貸し出しされていることを全く知りませんでした。
ヘルメット、嫌いなんです。
もちろんヘルメットで助かる命もあるでしょう。
でも…髪や頭皮のダメージと天秤にかけても、帽子すらイヤ。
暑い。
真夏でもかぶらない。
しかし、最近は岩場を歩く際、みんなヘルメット。
私はもう岩場のある山へは向かえないんだなぁ…と、ここ数年はのんびり歩く山ばかりを選んでいます。
八ヶ岳の阿弥陀岳も、足元がもろく、落石が多い場所で知られています。
妹と登ったとき、前を中年女性数人のグループが登っていました。
落石が多発する場所で待つ場合、他の人が登っていくにしろ、下ってくるにしろ、真下で待つのは危険だと、そのとき教えてもらいました。
彼女たちは1歩ごとに落石を起こしては
「ラク!」「ラーク!!」
と叫んでいました。
叫べばいいってものではありません。
小さい石でも不意に落ちてくれば、大きな事故につながるかもしれないと想像ができます。
落石をおこさぬように細心の注意をはらい、それでもおこしてしまったとき、下を歩く人たちにケガをさせぬよう、ましてや命を奪ったりなんてしないようにするための、謝罪の気持ちも込めて、注意をしてもらうための一声なのです。