数年前、秩父の札所をまわりました。
いくつものお寺の中で、やはり印象に残ったお寺というのがあります。
そのいくつかを再訪することと、温泉でおいしいものを食べる旅行を計画しました。
まず、観音院へ。
石造りの仁王様が出迎えてくれます。
大きな手のひらにタッチして1年のご加護を祈り、296段の石段を上ります。
入り口に杖が置いてあります。
まだ残るアジサイや紅葉を眺めながら、息をきらさないようゆっくり上ります。
この「息をきらさない」というのが、登山でもポイントです。
疲れなくなります。
ここは鐘をつかせてくれる、数少ないお寺です。
心をこめて静かに1回だけ。
鐘をつくのは、着いたときだけ。
帰りがけに、ついてはいけないそうです。
本堂を目の前にして左の大きな岩に「爪彫りの磨崖仏」がありました。
小さな仏さまがたくさん彫られています。
磨崖仏は、四国の札所71番の「弥谷寺」で初めて見たのですが、本当に驚きました。
西の奥の院は崩れているそうで立ち入り禁止ですが、東の奥の院まで進むと西の石仏も見えます。
ここはたくさんの石仏を見ることができ、ゆっくり歩きました。
お次は32番、法性寺です。
般若が迎えてくれます。
本堂でお参りして、奥まで進みます。
スリッパに履き替えます。
遠くのお賽銭箱をめがけて、お賽銭を投げ入れます。
前回は全く入りませんでしたが、今回は投げたお賽銭が全部入りました。
願いが叶うのでしょうか。
本当はもっと奥にある、巨岩の上の観音さまや大日如来さまも見たかったのですが、雨のあとで足元が悪かったため、やめました。
登山靴だったら行けたんだけどな…
こんな道であることを忘れていました。
その代わりではないですが、岩の上の観音さまが描かれている手ぬぐいを買いました。
今日は夜勤明けで出発が遅かったので、お寺巡りはここでおしまい。
宿へ向かいます。
ここは電車でも車でも、翌日は長瀞に寄れる最高の立地です。
今回はお寺をまわりたかったため、長瀞には寄りませんでしたが、秩父へ行くたびに長瀞に寄っている気がします。
電車でのアクセスは、西武秩父駅から秩父鉄道に乗り換えて「和銅黒谷」駅下車。
駅まで送迎があります。
16時に到着し、湯につかってお布団へごろん。
1時間ほどぐっすり眠ったらお腹がすいていました。
お昼は、先週も行った芦ヶ久保の道の駅でおそばを食べただけだったからなぁ。
あ、紅茶のソフトクリームも食べて、寄ってきた鳥にコーンのかけらをあげたっけ。
和どうは、料理が好きなんです。
もちろん、露天風呂も気持ちがいいんですが、料理が一番の楽しみ。
12月は、年越しと正月がいっぺんに味わえる懐石料理でした。
年越しソバと、お汁粉なんて…
正月は仕事なので、気分を先取りできてよかったです。
お腹いっぱいになることが分かっていたので頼みませんでしたが、キジのしゃぶしゃぶもあるようです。
鴨よりさっぱり、鶏よりこってり、と書いてありました。
いつか食べる日がくるかな。
でもいつも動けないくらい満腹だから、多分こないだろうなぁ。
あ~、幸せ。
寝る前にもう一度、湯につかって…
おやすみなさい。