登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

読んでみてください、山の本 その1

そろそろ花粉が飛び始めています。
マスクを二重にして、マスクから出ている顔の上半分が真っ赤になることを覚悟して、スギとヒノキでいっぱいの山に突っ込んでいくか、山の本や地図を見て想像で楽しんだり、計画をたてて過ごすか…

青空が見えていると、後のこと(顔が腫れ、目が充血し、鼻水とクシャミがとまらない)を考えずに行きたくなってしまうんですけどね。

最近読んだ山の本でおもしろかったものを、まず4冊ご紹介します。

「山小屋ガールの癒やされない日々」
うんうん、わかる〜と、山小屋で働いた日々を思い出しながら、一気に完読。
泣き場所を探した日、なんてくだりには特に共感。
私も1回だけ泣いたなぁ。
ひとりになりたい、毎晩そう思いましたもん。

もともと、他人とずーっと一緒というのが苦でして…
21時頃仕事を終えて眠るまでの30分から1時間、体が冷えてくるまで、山小屋から少し離れたお気に入りの場所まで走り、満天の星や街の灯りをぼんやり眺めていました。
そして、眠る部屋(個室ではなく、男女別になっているだけなので6人ほどでしたね〜)へ戻り、クラシックをウォークマンで数曲聴いているうちに、短い眠りに落ちていました。


「黒部源流山小屋暮らし」
山小屋が営業している季節と、そうでない季節の過ごし方など、興味をひかれます。
著者が働いている薬師沢小屋には泊まったことがあり、まわりの清々しい風景を思い出しました。
4月になったら初めて釣りをやる予定なのですが、この山小屋に泊まったときに、もし釣りの趣味があったなら…
著者の方と釣りの話ができたかもしれないなぁなんて思います。

山小屋で働く人は、変わった人もそりゃいますが、それはどこの会社でも同じ。
山に登るのが初めてなのに、山小屋で働いている人もいます。
でも、不便な場所になればなるほど(登山口から遠ざかるほど)、その不便な場所をとても好きな人たちが働いているはずです。
自分の好きな場所に興味をもってもらえたりしたら、やっぱり嬉しいでしょう。 


樋口明雄さんの「南アルプス山岳救助隊K−9」シリーズ。
山岳救助隊の女性隊員とその相棒の犬たちが主人公。
私の大好きな北岳周辺が舞台になっており、欠かさず読んでいます。
でも、山を知らなくても楽しめるシリーズですよ。
全部、一気読みでした。


最後に、山ご飯レシピの参考にもしているマンガ
山と食欲と私
日々野鮎美という、表情豊かでほんとにかわいい女のコ(女のコといっても社会人という設定ですが、かなり年下なので)が主人公です。
ほとんど1人で登っているので心の声なども共感できる。
そして、簡単でいながら、山でこれ食べたら絶対おいしい!というレシピの数々。
久々に会った叔母がプレゼントしてくれたのが読むキッカケでした。


空が真っ黄色に染まる(ような気がする)ときは、本を読んで過ごすのもいいものです。


来週、スノーシューに出かける予定でとっても楽しみです。
おさんぽおさんぽ♪