登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

読んでみてください、山の本 その2

すずきともこさん、すずきみきさん(アイウエオ順です)の本は、どちらもかわいいマンガで読みやすく、山歩きを始めるときに心配なことにも、分かりやすく答えをくれます。
お二人とも、何冊も出されていますよ。

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山歩きを始めた頃だけでなく、今読んでも、何回読んでも、おもしろいし楽しい。
富士山や屋久島、テント泊など、やってみたいことがたくさんつまったコミックエッセイだと思います。
特に、登ってみたい山が描かれているなら、ぜひ読んでから出かけてみてほしいです。



「山女日記」
ご自身も登山をされる湊かなえさんの本です。
山で初めて本音を出せた女性たちのショートストーリー。
私はお風呂で1話か2話ずつ読んでいます。
少しずつ人間関係が重なっていくのですが、1話ごとで楽しめます。

あなたが口に出さなくてもつらそうにしているとき、「つらい」と言ったとき、連れはどうするでしょう?
連れとは、恋人や夫婦だけでなく、友人の関係ももちろんあります。

山を歩いていてあなたがつらいときは、相手も程度の差こそあれ、つらいはず。
そのときこそ、人は本性が出るのでしょう。
以前、何かで
「この人と結婚したいと思ったら山に行く」
という話を読みました。
それ、アリだと思います。
自分がつらいときでも相手を思いやれるか。
実際は、おんぶしない限り(荷物を少し持ってあげることはできても)完全に助けてはあげられない。
けれど励まし合うことはできる。
元気になってもらうことはできる。
それができるか? ということですよね。
そして、自分も相手にしてあげられるか(してあげたい相手か)? だと思います。
 

「国境山脈」
山岳カメラマンの星野秀樹さんの本です。
ページをめくると、こんな地図が。

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国境山脈ってこういう意味か!
カメラマンの本らしく、ちゃんと字も多いけれど、すてきな景色満載の写真集です。
淡々とそこを歩いている様子が書かれています。
アクセスや地図も載っており、ガイドブックとしてもいいです。
いつか歩いてみたいと思っている谷川岳の馬蹄形(ばていけい)縦走。
読んでいてワクワクしました。

ブナって美しいなぁ。
写真にもみとれます。

妙高山火打山雨飾山も歩いてみたい!
東京からのアクセスは遠そうだけれど、温泉をプラスして…へぇ、夏も大きな雪渓が残っているんだ。
想像がふくらみます。


「最高の山ごはん」
載っているレシピも真似したくなるのですが、それを食べたときのシチュエーション、なぜその山ごはんが記憶に残っているのか。
山では、目の前にいい景色があるので何食べてもおいしいんですけど。
それだけじゃない、ってことですね。
誰と食べたか、どんなとき食べたか、ってことも。

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花粉が今週から多く飛ぶようになりました。
高尾や奥多摩には、やっぱりしばらく行けそうにありません…
もう、鼻の下の皮がむけましたー!