登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

目を覚ませば上高地

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

花粉症という理由だけでなく、新型肺炎の流行のため、山へ出かけるのも控えめににならざるを得ない状況で…山のブログとしながらも今はあまり山の記事を書けずにいます。

今回は、夜のバスタ新宿(巨大バスターミナル)について書きたいと思います。
あえて「夜」としたのは…昼とは全く雰囲気が違うと思うからです。
どこかへ出かけようとする人たちの高揚感が漂うのは、昼も夜も変わりません。
移動が日常になっている方も中にはいらっしゃると思いますが、多くの方にとっては高速バスに乗り込んでどこかへ向かうのは非日常。
もちろん私にも非日常です。
「山に行く」か「旅行」かのときですもん、バスタ新宿を訪れるときは。

夜は違う、と感じるのはきっと、夜だからこその興奮感。
なんと説明したらいいのか…
数年前に職場の人たちと、新宿の高田馬場にあるグラウンドを借りてソフトボールをしていました。
そのソフトボール大会、仕事後(&翌日も仕事)もかかわらず、何回目かにはいくつかの支社から40人ほど集まったりするようになりました。
なぜだか分かりますか?

ナイターだったからです。
小さい頃、野球少年だった同僚もいますが、みーんな
「夜の球場っていいね!!」
と言い合っていました。
楽しそうなみんなの顔を見るのが、とっても嬉しかったです。

ソフトボールやりたいなぁ〜」
で始まった集まりが、
「ナイターでソフトボールができるんだよ!」
になり、参加する人が増えました。
グラウンドに足を踏み入れた瞬間、みんな
「うわぁ」
と笑顔になっていました。

昼間の球場より、ワクワク度は何倍も増していました。
強い光に照らされた芝は昼間よりも白っぽく見えますし、「眩しいね〜」なんて言い合い、ボールを追いかけるだけなのに…
なんでしょう! この楽しさは。
初心者でも参加しやすいよう、ルールはゆるく、守備もやりたい人は全部出ちゃうので、外野にスキがない。
おもしろかったなぁ。
またソフトボールをやってみたくなりました。

バスタ新宿に話を戻します。
目を覚ませばそこは登山口。
たとえば上高地
槍ヶ岳穂高連峰蝶ヶ岳常念岳~燕岳、笠ヶ岳などなどの玄関口です。
この山域には、夜行バスを利用すれば2泊で歩ける山が目白押しです。
サービスエリアで3回休憩がありますし、到着まで熟睡できる人は限られているでしょう。
新宿で乗り込んで、次に目を覚ませば上高地
というわけにはいかないけれど(それは疲れすぎだと思います)、それでも日常からのワープ感がますます気分を高めてくれます。

上高地へは朝に出発するバスもあります。
夜行バスと違って体は疲れませんが、高揚感が違うんですよね…。
私だけ?
もちろん山に行くワクワク感は変わらないのですが、夜のバスターミナルに満ちている空気が違うんでしょうね。
白馬や飛騨高山(平湯を通るので、穂高方面)など、それぞれのバス乗り場には大きなザックを背負った人の列。

思い出すだけでワクワクしてきました。
上高地の清々しい空気を吸いながら穂高連峰を眺め、
「よーし、今日はあそこまで歩くぞ!」
と、1歩を踏み出す。

今年もそんな夏と秋を過ごしたいと思います。

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