登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

春の南房総へ その1

快晴のアクアラインを走り、混雑でノロノロとしか進めない駐車場でやっと車を止め(一方通行なのでしょうがないのだけれど、出口を越えたあたりに駐車すると、出るためにまたノロノロと一周しないといけない…)、まずは腹ごしらえ。

f:id:yueguang:20200323120725j:plain

あの大きな半円は、なんだ?
食べたあとで見に行こう。

f:id:yueguang:20200323120809j:plain

眺めのいいカフェレストラン「オーシャン・キッチン」でアサリのココナッツ・カレー。
ほかにエビとホタテが入っていますが、具は少なめ。
小さなナンとライス。
足りない…
アサリ丼のミニサイズとアサリラーメン。

f:id:yueguang:20200323120841j:plain

ハラが満たされたら、さっきのでかい半円だ。
何度も海ほたるには来たことがあるのに、初めて気づいた。
なんと!
これは、海底トンネルを掘り進んだシールドマシンのカッターフェイスの復元だそうです。
8基のシールドマシンが浮島~風の塔~海ほたるの各人工島から発進して、それぞれの区間の中央までカッターフェイスを回転させて掘り進みます。
海底の地盤の中で接合して、1994年の夏から2年かけて全長9.5kmの2本のトンネルが完成しました。
このマシンの直径は14.14mで世界最大規模とのこと。
断面の説明も、半円の前に置いてあります。

f:id:yueguang:20200323120932j:plain

そういえばドキュメンタリーで見たことがある。
海の中にトンネルを作るなんてすげー、とハタチ前後の私はびっくりしていました。

できたばかりの頃のアクアラインは、通行料金が高くあまり利用されていませんでした。
でも、こんなに大変な工事なら高い料金も仕方ないと思っていたけれど…
今は普通車だと、ETCなら800円、それ以外は3,140円。
こんなに料金が違うの知っていましたか?
ETCだと、国と千葉県が割引分を負担してくれるのでとても安いんです。

個人的には夜、木更津から帰るときに目の前にどーんと現れる、要塞のような海ほたるが好きです。
海の上にこんなものが浮かんでいるなんて。


千葉県に入りました。
館山方面へ走ります。
鋸南保田ICの目の前に、新しい道の駅があります。

f:id:yueguang:20200323121111j:plain

2014年に閉校した保田小学校を道の駅として、活用しています。
教室に宿泊もできます。

f:id:yueguang:20200323121043j:plain

でも、なんだかきれいすぎて…
閉校した小学校をそのまま使うわけにはいかなかったのでしょうが、「学校のような建物」と「学校」はやっぱり違って、違和感を覚えてしまいました。
こんなカレーを食べたりすれば、小学校の頃の記憶を思い出したりするのでしょうか。

f:id:yueguang:20200323121149j:plain

この鋸南保田ICから行ける花の名所に「佐久間ダム」があります。
残念ながら水仙と早咲きの桜は終わってしまっていて、ほかの桜はぷっくりとした蕾でした。
桜の木がたくさんあったから、満開になったら圧巻だろうなぁ。

f:id:yueguang:20200323121228j:plain

そこから崖観音へ。
がけかんのん、とそのまま読みます。
崖にへばりつくように建っているから、崖観音。
少し高台にあり、ちょっと曇ってきてしまいましたが海も見渡せました。
気持ちいい!

f:id:yueguang:20200323121311j:plain


南に行くほど、昨年の台風被害が残っていました。
青いビニールシートの覆われて重しを置いた屋根が、まだまだいくつもあります。
私が泊まった、知人の会社が持っている南房総のリゾートマンションも、バルコニーの隔て板がなくなったまま。
全部、風で吹き飛んでいったようです。
隔て板より修理しなくてはならないところが、もっともっとあるのでしょう。

f:id:yueguang:20200323121358j:plain

青っぽい銀色の波がギラギラと光っていて眩しい。
昨夜の風がまだ残っていて、波は大きく大きくうねり、砕けるたび白い帯のようにたなびいています。
ただ、その景色を眺めているだけで時間がたっていきます。
山が好きだけど、やっぱり海も好き。
磯の香りをかぐと、なぜかなつかしいと
思ってしまいます。

f:id:yueguang:20200323121433j:plain