登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

四国一周 2017/10/30 その2

預けていたザックを受け取り、1kmほどの7番 十楽寺へ向かいます。

このあたりは近くにお寺がまとまっています。

 

原付に乗るまでは万歩計をつけていて、毎日だいたい30000~45000歩でした。

本当に歩く旅なんだな、と実感します。

根性なしで申し訳なく思います。

 

途中のコンビニでおもしろい手帳を発見。

買おうか迷ったけれど、どこでも買えるかなと思っていたら、それから見かけなかった!

 

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徳島とライバル関係だったとは…

県民手帳ですよ。

徳島愛にあふれてますね。

行事がたくさん書かれていました。

もし地元を離れても、毎日たくさん思い出せそうですね。

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 十楽寺では、おまいり中、周りに人がいなかったので思い切って大きな声で般若心境を唱えてみました。

「自分が思うほど、他人は私を気にしていない」

と分かっているんですけど…下手だから、とか恥ずかしい、とか思ってしまって。

目立ちたくないんですよね。

ほかの方が唱えるのを聞いていると、ずっと聞いていたくなるくらいうまい(?)んです。

「うまい下手じゃなく、心をこめろ!」

と思うのですが…邪念だらけ。

 

十楽寺にも宿坊があるんです。

2日連続の宿坊。

チェックインという言葉にふさわしいものでした…

昨日の部屋にも驚きましたが、今日はツインベッドにユニットバス、そして大浴場もあります。

「わー、広いね」というレベルの部屋で、しかもカードキー。

これが宿坊…

想像を裏切られっぱなしです。

浴衣もタオルもあり、洗濯乾燥機まで。

 

大浴場で湯に浸かって朝からのことを思い出します

今日も何人もの親切に支えられたなぁと実感しました。

ひとりでは絶対生きていけなくて、こうやって生きていられるのは名前も知らない大勢の人たちのおかげだと。

そのことに対する感謝の気持ちを、お寺で声に出していこうと思いました。

そして、この気持ちは一生忘れてはいけないと思いました。

 

そして夕食。

カツオの刺身や煮物などたくさん。

「ごはんのおかわりは?」「味噌汁はどう?」

何回も聞いてくれます。

お母さんですね…

お腹いっぱいです、もう。

出発前、「2ヶ月歩いたら痩せるかも」と、少しも思っていなかったとは言いません。

でも今日だって35000歩も歩いたけれど、ご飯3杯食べりゃプラスだから!

それにすごく日焼けします。

サングラス、買わなきゃ。

 

宿坊らしく、翌朝は6時30分から20分間のおつとめがありました。

お経を唱えて焼香をしました。

ご住職の話はありませんでした。

やっぱり朝のお寺は冷えますね~。

夕食のときは、もりもり食べることに夢中で気づきませんでしたが、見回してみるとツアー客も10人ほどいて、20代や30代の方も。

おつとめに出ていたみなさん、全員が白衣を着ていたのでちょっと肩身が狭かった。

そういえば、途中で袖のない白衣を着ている若い男性を見かけたんです。

袖ない方が暑くなくていいな。

白衣を着ていれば、お遍路って分かる。

その男性は自転車に荷物をくくりつけて、颯爽と走っていきました。

 

笠と杖も持っていません。

山でもストックを使う習慣がないからかもしれないけれど、杖を持っていたら傘がさせないし、常に片手でなんでもやらなければならない。

空海さんの分身なのだから、そこらへんにひょいと置くわけにもいかない。

あぁ、ジャマ! なんて罰当たりなことを思ってしまいそう。

上座に置いて寝る、とか絶対忘れる。

なので、杖じゃなくてもっと小さい分身を希望します。

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「休んでいってね!」気持ちが嬉しいです

歩く人、自転車の人、車の人、ツアーの人、原付の私。

それぞれが、それぞれの思うままに四国をめぐります。