8番 熊谷寺に向けて出発。
遠くの山々がブルーのグラデーションに霞んでいてとても美しい。
天気がいい。
気持ちいいなぁ。
分岐でちょっと立ち止まったら、角の家からおじちゃんが
「あっちだよー」
ありがとうございます。
今日も朝から嬉しい。
青空に映える、美しい朱塗りの塔。
9番 法輪寺へ。
延命地蔵で祈ります。
みんなが元気で、ずっと私と生きてくれますように。
寝姿のお釈迦さま(涅槃釈迦如来)がいらっしゃいますが、公開は5年に一度。
次は今年、2020年です。
見たかったなぁ。
パンフレットはないので、どのようなお姿なのか分かりません。
だから手ぬぐいを買いました!
ほかに、水琴窟の御守りを買いました。
これがまたいい音で!
聞きたいばかりに、おまいりセットが入っているバッグにつけて振り回していたら、線香がポキンポキンに折れていました…
9番から10番の間にあるのが、小豆洗大師。
10番 切幡寺へ。
まず、鐘をつきました。
つけるところは少ないんです。
だから見かけたら必ずつきます。
ご近所迷惑にならぬよう、ぽい~~んと控えめに。
鐘は帰りについてはいけません。
それから、333段上ります。
さらに上に塔があり、眺めがいいです。
田んぼの緑がきれいでした。
切り株に腰かけて、風を楽しみます。
お寺の中でのんびりするの、本当に好きです。
緑に囲まれていますし、お寺は美しいですから。
ここからが長い。
住宅街をうろうろ。
増水時に沈むように造られた橋。
水にさからわないんですね。
潜水橋というそうです。
聞いたことはあったけれど、初めて見ました。
両脇は30cmくらい高くなっていますが、前からも後ろからもけっこう車がきて怖い。
車をよけると、けっこう際どいです。
通学路ではないのかな、心配になります。
本日の宿「吉野」でザックをおろし、11番 藤井寺へ。
行ってよかった!
明日の朝に行ったら、時間が気になってじっくり見ることができなかったかもしれない。
それくらい、じっくり見ました。
毎晩、3日くらい先の予定まで、大まかにたてるようにしていました。
距離などを確認し、かかる時間を把握するためです。
般若心境を唱えおまいりしてゆっくり見ると、それぞれのお寺で30分~1時間かかります。
そのことを忘れずに、間違わないよう何度も計算します。
ここはしっかりやらないと、夕方にどのあたりに到着できるか分かりません。
おまいりは社務所があいている17時までとします。
そして翌日の宿を予約をします。
普通の旅行と違って、お遍路では前日に宿を予約する人が多いのです。
実際、その日に計画していたところまで歩けるか分かりませんから、夜、行動を終えたときに改めて翌日以降の計画をたてます。
どうしても泊まりたい宿があったときは、大まかに計算して予約するものの、ぴったりうまくいきっこないので調整したりしました。
★外国からのお遍路さんの場合、その夜に泊まった宿の方が翌日の宿を予約してあげていました。
インターネット予約できるところばかりでなく民宿タイプも多いので、電話での予約はお互いにハードルが高いですもんね。
ビジネスホテルじゃ味気ない。
思い出に残るのは、こういうところばかりです。
続きます。