今日も札所ではないお寺を歩きます。
法谷寺へ。
入り口にお墓があって、ふと上を見ると丘のようになっている斜面にお墓がぽつぽつと。
たまたま向かいの家からおばちゃんが出てきて、「昔はあそこに(ご遺体を)埋めてたのよ」と教えてくれました。
「気をつけてね」と見送ってくれました。
ご真言がいっぱい。
言える気がしません。
1円玉が散らばっている階段がありました。
厄坂だって。
なんだろう?
厄坂には1段ずつお賽銭を置くそうです。
知らないことばかりだなぁ。
もうすぐ原付を受け取ります。
いや、歩きたければいつでも、原付を降りて歩けばいいんだ。
そしてまた道に迷いながら地蔵院へ。
うん、道はつながっている。
足を前に出しさえすれば必ず着く。
ただ道に迷っているだけなのに、山で疲れているときのような、壮大なことを考え始めます。
もう何人に道を聞いただろう…年配の方が多く、とても優しいんです。
「耳遠くてごめんね~、もっかい言って?」
おまいりを終え、徳島駅へ戻ろうとJRの駅に向かっていました。
前から原付のおじちゃんが私を通り過ぎて、キキーッと止まりました。
な、なに?
「どこ行くんだ? 逆打ちか?」
逆打ちとは、1→88の順でなく、88→1の順に進むことです。
歩いている方向だけでそれが分かるのがすごいです…
徳島駅へ行きたい、と伝えると
「電車は少ないから、そこ右に行って、右に向かうバスに何でもいいから乗りな。全部、徳島駅に行くから」
ありがとう、嬉しかったです。
そして原付を手に入れました。
3番の奥之院 愛染院へ。
原付を買うときに「長いよぅ」と思いながら渡った吉野川。
あのときは濁流だったけれど、今日はきれいでした。
のんびり走りたいけれど、道幅が狭く避けられません。
車が切れ間なくどんどん迫ってくるので「早く終わってくれぇ~~~」と必死でした。
2番のお寺が見えたときは嬉しかった。
ここ知ってる!って思っちゃいました。
たった6日前のことなんだ。
もっと前のことみたい。
ぐるぐる迷う。
何度同じ道を通っただろう…あきらめかけてました。
愛染院に到着。
ここの御朱印は、刷毛で書いてくれるのです。
日本でここだけ、と途中で会った方が教えてくれました。
大きなわらじがあり、腰から下の病に効くそうです。
別格1番 大山寺へ。
ぼこぼこした道で、新車が心配になります。
初日からこき使ってごめんね。
200段の階段を上ります。
山門の仁王さま、年季はいっていて目がなくて迫力がありました。
もう夕方になってしまいました。
吉野川をもう一度渡るのは怖くて、川幅の狭いところを探します。
シラサギがたくさんいて絵のようでした。
眉山からの夜景を見てみようと思っていましたが、気が張って疲れてしまいました。
それに慣れない道で暗いと怖い。
それに、いつも山から街の灯りを見ているからいいじゃないか。
自宅にある原付を廃車にしてくれ、ナンバープレートやヘルメットを送ってくれた父にお礼をしようと、お土産をいっぱい送りました。
その中に、初日にもらって少し取り扱いに困っていた、サンスクリット語の般若心経も入れました。
これで雨でも気にしないぞー。
近くの「大和骨付鳥 一勝」へ。
骨付鳥とは、塩・胡椒・ニンニクに24時間以上つけて柔らかくしたもの。
ヒナをいただきました。
食べてみたいメニューが多く、金額は変わりませんが全部1人前にしてもらって心ゆくまで食べました。
ももとむねの刺身、甘辛味噌のちりとり鍋など、どれもおいしかったです。
徳島に行ったら、また食べたい。