私はバカなのでしょうか。
前日にたてたばかりの計画を忘れていて昨夜、気づきました。
「星谷寺、行ってない…」
昨日、お昼にカレーラーメン(とても暖まる最強のメニュー)を食べた道の駅のすぐそばだったのに…
カレーラーメン待つ間に、次の行程を確認しようよ。
「みかん安い(7個で150円)! わっ、甘~い!」
なんて喜んでただけ。
2日前、お遍路っぽくないおじちゃんに教えてもらったGoogleマップに導いてもらって星谷寺へ向かうも…着けない…断念。
地図を眺めて(こういうときは全体を見られる紙の地図が便利)、近くの「仏陀石」と「星の岩屋」に行ってみることにします。
仏陀石は石の上に73尊の石仏。
自然の中に、ただある。
ここまで上ってくる人は、年間どのくらいいるんだろう。
ただ静かに待っていてくれるのでしょうか。
星の岩屋には少しだけ上って、滝を後ろから見ました。
こんな暗いところで修行?
ちょっと怖い。
はぁ~、手がかじかみます。
気温は7℃。
そろそろ、手袋が欲しい。
本日の宿、「神山温泉 四季の里」へザックを置きに向かいます。
原付で移動しているとはいえ、おまいりなどする際にはやっぱりザックがない方がいい。
多少の遠回りなら、宿に寄ることにしていました。
それに何かあったときに「チェックインしたのに帰ってこない」と、気づいてもらえそう。
保険です。
それにしてもGoogleマップ、心強い。
計画をたてやすくなりましたし、それまでは信号や分岐のたびに止まり地図を確認していました。
効率わる…
おじちゃん、感謝しています。
12番 焼山寺へ。
昨日に引き続き、涅槃釈迦如来を見ることができました。
でも、苔むした昨日の石仏の方が和みます。
きれいすぎて、ちょっと人工的に感じます。
どのくらいの歳月がたてば、あんな風に自然と一体化していくのでしょう。
昨日より、ずっと大きくて2mほどもあります。
やっぱり足の裏がかわいい。
獅子に乗った文殊菩薩、美しい。
大興奮です。
駐車場から下りながら思い出しました。
ここ、山道を登ろうと思っていたお寺だよ…
2日目の宿で一緒になった人と同時に歩きたくないために、わざわざ日にちをずらしたお寺…
うっかり原付で舗装路を上がってきてしまった。
どうしよう…あぁ…
うじうじ悩んで、きっぱりあきらめることにしました。
山道はほかにもあるだろう。
本堂近くのうどん屋さんで尋ねます。
「このあたりに住んでいる方は、どこへ服を買いに行っているのでしょうか?」
1時間ほどの石井というところだそうです。
通ってきたところだ、戻るのか…
でも、明日も100kmくらいは走るだろうし、これからもっと寒くなる。
いろいろ揃えるなら、今日行っちゃおう。
凍える手に息をはきかけながら、走ります。
ん?
この道、見覚えがある。
別格2番の童学寺に行くとき歩いたトンネルじゃないか。
歩くと遠かった道も、原付だとあっという間です。
ショッピングモールに到着。
おばちゃんアイテムだと思っていたハンドルカバーを絶対に探すつもりでした。
ほかに防風ズボン、バイクカバー、防寒具などを購入。
あまりの寒さにドトールへ入り、ココアとナンカレードッグを一気に食べます。
寒気はすぐ消え、汗ばんできました。
食べ物の熱ってすごい。
一息ついてから、ハンドルカバーを装着。
踊り出したいくらいでした。
手首まですっぽり。
手袋をしないとブレーキを握ったときに少しヒンヤリするものの、今までと天と地の差!
これ発明した人、誰ですか?
ありがとうございます。
おばちゃんアイテムだと思っていた過去の自分、猛省してほしいです。
宿へ戻ります。
分岐だったので念のため、スマホを見ていたら脇の家の窓が開き、おじちゃんと目が合いました。
km数まで的確に教えてもらいました…本当に親切な方ばかりです。
紅葉もきれい、渓谷も美しい。
気持ちいい道を鼻歌まじりで走ります。
宿へ着き、さっそく温泉へ!
ぬるぬるした泉質。
冷えていた体が、「ふわぁ~~~~~」という変な声とともにほぐれていきます。
温泉に宿泊なんて贅沢かと思ったけれど…泊まって良かった。
何日かに1回、こうしたい。
日帰りの大浴場はイマイチでしたが、宿泊者専用の方はとても気持ちよかったです。
部屋にトイレと洗面所があるのってやっぱりラクチン。
久しぶりに鏡でじっくり顔を見てみたら…ぼつぼつと水玉。
日焼けと乾燥で、化粧品会社の広告のスコープで見たシミみたい。
紅茶とアイスティに添えられるのは、レモンじゃないんだ。
そりゃ、すだちだよね!
ここの食事でも3個添えられていて、めいっぱい活用しました。
味噌汁にしぼるのが好き。