登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

四国一周 2017/11/28 その1

今日も快晴!

 

f:id:yueguang:20200704185520j:plain


へんろセンターは高台にあるので、坂道をぐんぐん下ります。

海は凪いでいて、鈍い銀青色。

ちょっと凹凸がついているような…まるで油絵のよう。

 

f:id:yueguang:20200704185643j:plain

縦横ミルフィーユ。

室戸のジオパークへ足を踏み入れたときの感想です。

なんじゃ、この岩は!!

f:id:yueguang:20200704185720j:plain

そっと触れてみる。

岩なのだから、ガツンと触れたってびくともしないのだろうけど…なんだか恐れ多かった。

どれだけの歳月がこのような景色をつくるのだろう。

f:id:yueguang:20200704190024j:plain

f:id:yueguang:20200704190123j:plain

太陽がなんとも暖かい。

室戸の海にも触れてみる。

思ったより冷たくない。

手と足をそっと浸して遠くを眺めます。

ここ…1日いられそう。

お弁当食べて、ただ海と岩を眺めて歩いて。

浜は砂でなく、玉砂利や石。

根がこんがらがるアコウの木。

f:id:yueguang:20200704190312j:plain

すてきな場所です。

 

さて、今日はいっぱい走るんだ。

そろそろ行かなきゃ。

東京に帰るのは週末だけれど、札所をまわるのは今日でおしまい。

 

降り注ぐ日矢でスポットライトのように輝く海を右に見ながら、でっかい声で歌い走る。

それなりに続けてきたことが終わってしまうとき、区切りがつく、というほっとした思いと、「これからどうなるんだろう」というぽかっとした頼りなさを感じます。

 

あー、徳島まで100kmきっちゃった。

道がガタガタし始めたので徳島県に入ったのを実感。

同じ四国でも道路が全然違うんです。

グリーンライン おへんろさんに優しさを」

って書いてあるんだけれど、ただ緑色に塗ってあるだけの道なので、先の見えないカーブからいきなり車がはみ出てくるんです。

要注意です、歩きへんろさん。

お気をつけて。

追い抜かれるのも前から突然車が出てくるのも、どっちも怖い。

おへんろさんが横断します」

そんな看板よりも、見通しの悪そうなところだけでもせめてガードレールを…どうか…真っ暗なトンネルにも一段高い歩道を…わがまま言ってごめんなさい。

せっかくステキな場所なのだから、みんなが安全に歩けるよう願っています。


別格4番 鯖大師本坊へ。

仁王像がお出迎え。

かっこいい…躍動感がありますよね。

f:id:yueguang:20200704191700j:plain

f:id:yueguang:20200704191723j:plain

10時から護摩があったのか…そうか、今日は28日だ。

今は10時30分。

終わってしまった。

くやしい~~。

でも、室戸のジオパーク行けて良かったし。

護摩が見たくなったら、東京に戻ってから深川不動に行こう。

すごい迫力ですよ~。

お腹まで響く。

 

f:id:yueguang:20200704192449j:plain

本堂や護摩堂に、自由に入れます。

どこのお寺もそうだといいのに。

護摩が終わってすぐなので、燃えた匂いがまだ残っていました。

 

鯖大師っていうくらいだから、空海さんと鯖がコラボしているのだろうか…?

f:id:yueguang:20200704192350j:plain

…持ってた。

 

f:id:yueguang:20200704192550j:plain

お香をたいている仏足石で足を清めてから、お砂踏みができます。

お砂踏みというのは、各お寺の砂を踏むことによってお参りしたのと同じになるというもの。

1ヶ所ずつ丁寧に祈ります。

ここでは四国札所88番はもちろん、別格20番、西国33番のお砂踏みができました。

 

23番 薬王寺へ。

くすんだ朱色のかっこいい仁王像。

このたくましい腕、あこがれる。

f:id:yueguang:20200704194217j:plain

f:id:yueguang:20200704194241j:plain

 

このお寺には温泉が併設されているのですが、残念ながら13時からとのことで入れませんでした。

遠くからも見える朱塗りの塔があり、100円支払えば地獄絵図(?)などを見ることができます。

f:id:yueguang:20200704203057j:plain

この塔からは、海や日和佐城などの眺めもいいんです。

 

このあと、最後の札所22番へ向かいます。

本当に終わっちゃうんだなぁ…

 

続きます。