登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

心がほどける小さな旅

山には本を持っていくことが多いです。
日帰りなら100%持ちます。
泊まりでも文庫本サイズなら1冊は必ず。
山頂でも途中の休憩でも、ゆっくりしたくなればページをめくります。
電子書籍はなんかダメ。
本を何冊も持っていくより軽いだろうし、そのほうがいっぱい持ち運べるって分かっているんだけれど、やっぱり紙が好き。
めくって戻って、好きな文章は何度も読み返して。
長く山にいるときは、何度も読み返せる本がいい。
ミステリーよりも、言葉にハッとさせられるような。


テッパンかもしれませんが、沢木耕太郎さんの「深夜特急」が大好きです。
何度読んだか分かりません。
どんな旅をしたのか、もう分かっているのに。


最近では、益田ミリさんの「心がほどける小さな旅」がよかったです。
旅の本が好きなのかもしれません。
他人の山歩き(どんなコースを歩くか、など)には全く興味が持てないのに不思議です。

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山を歩いていて感じたことを、こんなふうに文章にできたらなぁ、いいなぁー、と思いながら読みました。

まだ日本には行ったことないところがたくさんある。
見てみたい景色が、山だけでなく、まだまだある。
死ぬまでにいくつ見ることができるだろう。
好きな景色を見に、何回そこへ通うのだろう。

同じ場所に立っても絶対に同じ景色ではないし、そのときの気持ちによって見える景色も変わる。
朝陽も夕陽も、雲があるかないかで全く違う。
だから見飽きることなく、山が登った人だけに見せてくれる景色を楽しみに向かうんです。