登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

北アルプス 雲ノ平〜高天原温泉〜槍ヶ岳〜上高地へ その2

その1が、食べ物の話ばかりになってしまいました…

さて山へ。
今回は山で4泊。
1日の歩行時間は約6~8時間です。

先月とほぼ同じ時間の電車、バスを乗り継いで折立に向かいます。
折立から太郎平小屋までは、先月のブログをご参照ください。
https://blog.hatena.ne.jp/yueguang/yueguang.hatenablog.com/edit?entry=26006613620526096

車窓から見える山々が神々しい。
青みがかった淡いグレーのグラデーション。
雲の切れ間から幾筋もの天使の梯子が降り注いでいます。
田んぼと山の風景が、なんだか心にしみます。
先月と違って乗客が10分の1くらいでした。
天気予報が芳しくないからかも。

太郎平小屋に泊まるなら、始発で東京駅~新幹線で富山へ行けば、9:00に電鉄富山駅を出る電車に乗れます。
登山開始が11:00過ぎになってしまうけれど、普通に歩ければ15:00くらいには太郎平小屋に着けるでしょう。
でも、やっぱりイヤなんだよなぁ。
夏なら暑い時間に登りださなきゃいけないのがイヤだし、秋なら日が暮れるのが早い。
危険な道ではないけれど、何かあったときにもともと15:00や16:00に着く計画にしていると、すごく遅くなってしまう。

私は、ほとんどひとりで山に行くので心配性です。
昼過ぎ、遅くても14:00には目的地に到着できる計画にしています。
すごく疲れて歩みが遅くなっても、日没まで3時間以上ありますから焦らずにすみます。
景色のいいところでゆっくり過ごしたって余裕があります。

8:15 折立
9:00 アラレちゃん
9:30 ベンチ

木陰はあるけれど、やっぱり暑い。
すぐに汗が噴き出ます。
何度も深呼吸。
山はやっぱりいい香りに満ちていました。

11:20 太郎平小屋に到着。
ここで標高2330mです。
折立から1000m上ってきました。
・前回よりだいぶ早いのはザックが1kg弱軽くなった
・太陽が隠れることがあって涼しかった
・疲れなかったので休憩をとらなかった

ザックが軽くなったのは、一眼レフを置いてきたからです。
今回、ご来光や夕陽を撮れるのは3泊目と4泊目。
そこが天気が悪い予報だということもあって、5日間元気に歩くためにカメラをあきらめました。

今回は太郎平小屋から2時間ほど先にある薬師沢小屋を目指します。
折立から薬師沢小屋まで13km弱。
その前に、太郎平小屋で行者ニンニク入りのラーメンを食べる!
お腹すいた~。
先月はうっかり昼寝をしてしまって、食べ損ねちゃったからな。
太郎ラーメン、大盛で!!

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う~~ん、おいしい~。
山を眺めながら食べるラーメン。
贅沢です。

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11:50 出発
先月は黒部五郎岳を目指して右に行った分岐を、今回は左へ。
分岐を過ぎてすぐに、どんどん下っていきます。
そりゃそーだ。
薬師沢まで下ったところに小屋があるのだから。

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12:30 ひとつめの橋
1歩ごとにたわむ。
ドキドキします。
落ちたって大したことのない高さですが、濡れたらめんどくさいもん。

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お次に出てくるのは、1歩が大きく全体的にナナメな階段。
ここまでけっこう歩いてきているので、足元がふらつかないよう気をつけて歩きます。

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ほぼ木道。
運ぶのすごく大変だっただろうなぁ…
たまにシーソーのようにドスンと沈む木道もありますが、落ちたりはしません。
少しドキッとするくらいですが、心構えだけは。

12:55 中俣出合
天気予報、今日はいい方に外れた~。
昼前には雨が降り出す予報だったのです。
こんなにずっと青空が見れるとは思いませんでした。

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13:45 薬師沢小屋に到着
玄関前の冷たい水で喉を潤して一息ついてから、名物(?)の橋を渡って戻ってきて、受付に入ります。

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続きます。