登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

北アルプス 五竜岳~唐松岳頂上山荘~八方池 その4

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7:40
朝ご飯を食べて出発するときには隠れていた太陽も出てきてくれていたのですが、気づくと姿がない!
でも雲の湧き上がるのを見るのがおもしろい。
雲ひとつない青空もいいけれど、雲が景色をダイナミックに見せてくれるのだなと改めて思います。
天使の梯子が大好きです。
 

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標高2490mの五竜山荘から、天空の散歩道がしばらく続きます。
しばらくするとこまかなアップダウンが始まり、標高2300mをきります。
これから歩く道がずっと見える。
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まだ雲海が残っていて嬉しい。
ドラえもんの道具で、上を歩いてみたいものです。

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8:30 大黒岳
 

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いい景色すぎて進めないパターンです。
太陽が復活。
そうすると半袖で歩けます。
 

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振り返れば五竜岳
朝、あの頂にいたんだ。
そしてここまで歩いてきた。
 

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ほんといい景色。
ずっと見ていられます。
あ~、一眼レフ…きみが欲しいよ。
 

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岩場、けっこうあり。
向こうから若い女の子のグループが
「こわい~」「もうダメ~」「ヤバイ~」
とキャーキャー。
う~ん、なかなか来ないなぁ。
来ないとこちらも進めないんだけど…ほんとにダメなのか、騒いでいるだけなのか。
声をかけて、それがきっかけで事故にでもなったら大変なので、雲海を見てひたすら待ちます。
あまりに待ち時間が長いので、だんだん面倒くさい気持ちに。
彼女らの声はすれ違ってからもしばらく、こだましていました。

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9:50 唐松岳頂上山荘
テント場はずいぶん下にあるんだなー。
左下に青いテントが2張。
トイレのたびに、ここをいちいち登るのめんどくさいなぁ。
すみません、ネガティブで。
テント泊だとトイレのことをまず考えてしまいます。
夜中にも行かなきゃならないかもしれないし、寝ぼけていてもたどり着ける距離じゃないと。
間に合わなかったら困る。

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正面に剱岳が見える立地。
展望がいいです。

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唐松岳へは、山荘を通り過ぎ少し登るのですが、山頂にけっこう人が見えます。
いいや、パス。

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白馬岳に向かう難所、不帰嶮(かえらずのけん)がギザギザしてる。
登山を始めたばかりの頃、あそこを歩きたい! と思ったなぁ。
今は全く思いません。
ドキドキハラハラより、体力があれば楽しめる散歩道がいい。
大きな景色を見ながらのんびり歩く。
今はそういう登山ばかりです。
 
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名残惜しいので、つぶあん&マーガリン(3日も日持ちします!)を食べたりして景色を眺めて、ちょっと長めの休憩を。
立ち止まっていると、ブルっと震えがくるくらい冷えます。
暑いよりラクですけど。
着ればいいだけ。
 

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10:30 下山します
こんなに雲があるのに、遠く富士山まで見えるとは…
今年は誰も登れなかった富士山。
来年は登れるでしょうか。
山頂へは何度も登っているので、秋にでも宝永火口を散策してみたいんですよね。
 

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それにしても混んでいる山です…
「山頂まで、あとどのくらいですか?」
何組にも聞かれます。
日帰り装備の家族連れ、騒がしい音楽をかけながら走り去るトレランの集団(ひとり、グループいろいろですが40人以上は出会いました)。
 
自分も今歩いているうちの1人ですが、紅葉前でこの混み方かぁ。
ハイシーズンを想像すると…今年歩けて良かった。
 
そして常に騒がしいのです。
熊の目撃報道が多いから?
なんで1人1人が鈴3個ずつつけて、何人もで歩くの?
たくさんつけるのが流行ってるの?
そんな大声で喋っているなら、人間がいること、アピールできてると思うけど。
それで熊が寄ってこないかは別問題ですが。
上高地なんて、人がたくさんいても目撃されていますし。
ガイドブックにも持ち物リストに必ず「鈴」って書いてあるから、鈴をつけること、否定はしません。
だけど、ほんっとにあの音が苦手。
あと、電車やバスでは外してほしい。
いませんから、熊。
 

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なんか、健気…

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11:10 丸山ケルン
登りが渋滞中。
5分以上待つこともたびたび。
ほんと人気の山なんだなぁ。
 
11:30 扇雪渓
あちゃー、ガスッてきちゃった。
以前、八方池に来たときも、池に映る白馬岳を見ることができなかったんですよね。
今回もそうだ、きっと。
 
そして、八方池に近づく頃には、さらにどんより。

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12:10 八方池
おぉ、やっぱり水面には人しか映っていない。
山歩き、あと3kmで終わっちゃうのか…もっと歩いていたい。
 
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池の近くで、かわいい花を見つけました。
花にはほとんど目をとめないのですが、これは桃色の線香花火のよう。
シモツケソウというそうです。
ほかにも何種類か咲いていて、おばちゃんたちがいろいろ教えてくれましたが、これがいい!
ラインのアイコンにしたくらい、お気に入りです。
 
12:30 第2ケルン(トイレあり)
ここから先は、ずっと木道。
これから登る人もけっこういます。
大きなザックなので八方池へではなく、唐松岳頂上山荘でしょう。
池と山頂の間には、ほかに小屋はありませんので。

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12:55 八方池山荘
ゴールしてしまいました。
ここからはリフトとゴンドラを乗り継いで、下りるだけです。
歩いて下りられるところもありますが、そんな気にはなりません。
だってリフト、好きなんですもん。
風が気持ちいいし。

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パラグライダー、気持ち良さそう!

八方アルペンライン/白馬観光開発株式会社

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リフトを1つ下りたところにレストランがありました。

そういえばお腹すいてきた。

高速バスの時間までまだ余裕があるし、何か食べたい。

と思って入ったら「ランチは予約のみ」と書いてあります。

そうですか…やっぱりダメですかね。

聞いてみたらオッケーをもらえました。

少し待ちます。

準備が整い、レストランに案内されました。

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すてきなロケーションです。

目の前が山。

そして行きかうたくさんのリフト。

和むわぁ。

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コース料理を注文。

前菜は

・ビーツのスープ

・鴨のスモーク

・イトウリのサラダに猪の生ハム(初めて!)

・ヤマメの稚魚を蕎麦粉で揚げたもの

・地場野菜のバーニャカウダを発酵ニンニクのタレで

ほかに、パスタとデザート。

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最後にこんなおいしい食事を楽しめるなんて。

贅沢な気分です。

雲の切れ間から白馬岳も見えました。

とっても美しい山なんです。

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2年前に撮ったものです

来年、また登ろうかな。

白馬鑓温泉にも入りたいし。

 

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ゴンドラのてっぺん、ってどうなってるんだろうと気になったので撮りました。

 

そして、時間に余裕があったはずなのに、八方バスターミナルへの道をど忘れして、走ってギリギリ間に合いました。

危なかった〜。

 

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