登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山景 その3

f:id:yueguang:20210125202654j:plain

 

南アルプス 仙丈ヶ岳での夜明け。

仙丈ヶ岳は、前回ご紹介した北岳とつなげて歩くこともできる山です。

2021年、途中にある両俣小屋で1泊して歩いてみたいと思っています。

 

夜明け前、茜色から藍色へのグラデーションは何度見ても感動します。

着ぶくれて真っ白な息をはきながら、寒さに耐えてでも見たいのです。

 

夜が終わり、太陽が昇ってまた1日が始まる。

毎日毎日繰り返されている景色なのに、同じ景色はありません。

 

山小屋で働いた理由は、そんな景色を見たかったから。

朝食の支度があるので3日に1度くらいしか見ることはできませんでしたが、ローテーションに入っている日もそうでない日も、3時に起きてダッシュで山頂へ。

ご来光を見たら、着替えの時間(汗だく)もあるのでダッシュで下山。

楽しかったな。

「山で働けて良かった」

って、このときばかりは思いましたもん。

 

仙丈ヶ岳は登山口からの標高差が1,000mほどと登りやすく、山を歩き始めたばかりの頃から何度も登っています。

登山口にある山小屋に泊まって、お隣の甲斐駒ヶ岳とそれぞれ1日ずつで登ることも可能です。

この2つの山は、隣り合っていながら全く雰囲気が違う山歩きを楽しめます。

 

甲斐駒ヶ岳は山頂の近くに山小屋はありませんが、仙丈ヶ岳にはあります。

トイレなど気にすることなく、山頂でのんびり過ごすことができるので日帰りはもったいない!

 

夕陽、星空…とうつりゆく景色を楽しみながら音楽を聴き、ご飯を食べて、眠りにつきます。

目が覚めたら、また1日が始まります。

 

山はいいなぁ。