仙丈ヶ岳は、前回ご紹介した北岳とつなげて歩くこともできる山です。
2021年、途中にある両俣小屋で1泊して歩いてみたいと思っています。
夜明け前、茜色から藍色へのグラデーションは何度見ても感動します。
着ぶくれて真っ白な息をはきながら、寒さに耐えてでも見たいのです。
夜が終わり、太陽が昇ってまた1日が始まる。
毎日毎日繰り返されている景色なのに、同じ景色はありません。
山小屋で働いた理由は、そんな景色を見たかったから。
朝食の支度があるので3日に1度くらいしか見ることはできませんでしたが、ローテーションに入っている日もそうでない日も、3時に起きてダッシュで山頂へ。
ご来光を見たら、着替えの時間(汗だく)もあるのでダッシュで下山。
楽しかったな。
「山で働けて良かった」
って、このときばかりは思いましたもん。
仙丈ヶ岳は登山口からの標高差が1,000mほどと登りやすく、山を歩き始めたばかりの頃から何度も登っています。
登山口にある山小屋に泊まって、お隣の甲斐駒ヶ岳とそれぞれ1日ずつで登ることも可能です。
この2つの山は、隣り合っていながら全く雰囲気が違う山歩きを楽しめます。
甲斐駒ヶ岳は山頂の近くに山小屋はありませんが、仙丈ヶ岳にはあります。
トイレなど気にすることなく、山頂でのんびり過ごすことができるので日帰りはもったいない!
夕陽、星空…とうつりゆく景色を楽しみながら音楽を聴き、ご飯を食べて、眠りにつきます。
目が覚めたら、また1日が始まります。
山はいいなぁ。