登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山景 その10

山で出会うと怖いもの。

熊も怖いですが、雷も怖い!

 

北アルプス笠ヶ岳

山小屋から10分の山頂で、のんびりお昼寝~。

 

急に空気が冷えてきて目が覚めました。

無意識に顔をさわると、冬にドアノブを触ったかのようなピリッとした刺激。

「え?」

なんだろう。

 

辺りを見回すと、少し先が暗い。

低い耳鳴りのような、耳の中で虫がバタついているような音がしてきました。

こすった下敷きを頭上にあてたときのように、髪がふわぁっと逆立っているのも感じます。

 

「雷だ!」

裸足でくつろいでいたので、慌てて靴下と登山靴を履き、小屋に向けて猛ダッシュ

下りで良かった…

小屋の扉を開けて、玄関の脇にあるベンチに座り込んだ瞬間、

 

バリバリバリィ!!

ドッシャーンッ!

 

音の大きさに震えました。

なんだか、指先もしびれてる。

 

 

夕方、あたりが暗くなって、また雷がやってきました。

小屋の方がテント場へ走っていきます。

テントにいる人たちを小屋の中へ避難させるため。

貴重品だけを持って、小屋へ続々と入ってきます。

 

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雷から目が離せませんでした。

光るたびに、夜がこんなにも明るくなるんです。

怖いのに美しい。

 

なんで動画で撮らなかったんだろう…

それが悔やまれます。