登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山の本ばかり その2

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まず、表紙に惹かれました。

山々のシルエットが濃淡をつけたグラデーションになっている、こんな景色が大好きなんです。

絵心があれば描いてみたいくらいの美しさです。


今回は、救助隊のホームグラウンドの北岳を飛び出してのお話。

空手に長けている女性隊員が活躍します。

本当にこんな暗殺組織がいたら…と恐ろしくもなってしまいますが、彼女の強さが本当にかっこいい!

上司に「戻れ」と手を引くことを強要されても「重々承知!」と言い返す。

警察官としての立場はわきまえても、自分が大切に思う人を守り通す強さ、ため息が出るほど羨ましいです。

強いって、すごい。


シリーズ最新刊の「風の渓(たに)」もおもしろかった!

2020年に行きたいと思っていた両俣小屋が舞台でした。

実際にお目にかかったことはないけれど、山の雑誌の特集や本で想像するのとピッタリな管理人の女性が活躍します。

管理人の女性だけでなく、もちろん救助隊の面々も、警察官としての職務ということだけでなく、ひとりひとりが、救助をきっかけに知り合った少年の未来を大切に思い、守る。


これを読んだからには、やっぱり両俣小屋に行きたい。

野呂川沿いの道は2019年の台風で崩壊したままのようですが、北岳から仙丈ヶ岳へまわるルートをとれば行けるだろうか。

2020年は南アルプスの山々は、登山バスの運行もなく休業の山小屋がほとんどでした。


まだ先の見えない毎日ではありますが、地図を眺めながら、その日を楽しみに筋トレに励みたいと思います。