登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山景 その16

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山では、ただ景色を見ているだけで涙があふれてくるときがあります。

北アルプス五竜岳から見た日の出もそうでした。

 

太陽が昇る。

ただそれだけのこと。

 

それは毎日毎日、繰り返されていることです。

特別なことでは決してない。

でもそれが尊い

 

日々、当たり前にできていたことができなくなる。

それを毎日実感させられた2020年だったと思います。

そして2021年も、感染を拡大させない暮らし方には少しずつ慣れてきたものの、以前とは程遠い毎日を過ごしています。

「フツーだと思っていた毎日は幸せだったんだ」

特別でなくても大切な時間がたくさんあった。

フツーは尊いんです。

 

山では、そこにいる誰をもトリコにする瞬間がたくさんあります。

太陽が昇り、山肌を金色に染める。

それまで寒くて手もかじかんでいて、でも太陽が姿を見せた瞬間、暖かさに包まれます。

 

太陽が昇る。

そのことは同じでも、毎朝違う景色になる。

 

毎日の暮らしと一緒かもしれません。