いよいよ、最後の洞窟「富士風穴」です。
でかい…石垣に囲まれたところを8メートルほど下りると大きな入り口がぽっかり。
この石垣は、一年通して気温が一定なため、この洞窟で蚕の卵を冷やしていた明治時代に作られたそうです。
この洞窟、中から外を見るとバットマンのシルエットのように外の景色が見えます。
記念写真を撮るとカッコイイのでおすすめです。
洞窟の奥の氷は真夏でも溶けないません。
「アイスパレス」と呼ばれています。
40センチの厚さの氷の上に立っているわけです。
マイナス1℃ですが、やはり寒さは感じません。
この中は、崩落したばかりのときは黄色い「黄鉄鉱」ですが、時間がたつと酸化して赤くなります。
崩落したばかりの面がありました。
奥は完全な闇です。
ヘッドライトを消せば、目をつぶっても開けても見えるものは黒。
雫の落ちる音だけがハッキリ。
ぴちょん…
ぽとぅん…
あぁ、ここで寝たい!
そんなツアーありませんかね!?
ガイドさんが、疑問に答えてくれました。
「樹海ではコンパスが狂って、方角が分からなくなるってほんと?」
コンパスは胸の高さくらいなら正常に使えますが、溶岩に近づけると針は真逆になりました。
マグネタイト(磁鉄鉱)を多く含んでいるので、乱れるんですって。
溶岩に近づけなくても、落雷の直後も乱れることがあるそうです。
思っていた以上の楽しさと驚きと興奮で、ずっと楽しく歩けました。
ガイドさんの話がとてもおもしろくて、時間がたつのが早く「もう終わり?」
あっという間の社会科見学でした。
あと、地元の方が使う言葉も教えてもらいました。
風が吹くことを「お山のお息」
雨は「お山のお垂れ」
涙じゃないんだ…
もうひとつ!
富士山に登るときは、革の登山靴はやめたほうがいいんですって。
今回もそうですが、今まで富士山に登るときは軽いトレッキングシューズだったので、偶然、革の登山靴ではなかったけれど。
ガラス質だからヤスリのように傷がついてしまってすぐダメになってしまうとのこと。
いいこと聞いた~。
14:30に、道の駅なるわに駐車した車に戻り、河口湖駅へ送ってもらいました。
ガイドさんと別れたあと、途中で見つけたお店に戻ります。
お米屋さんが作ったおはぎ、って買いたくなっちゃいませんか?
上品なお味でした。
なんせ、おにぎり4つ食べてますからね。
まだお腹がすいていないので、大月駅へ。
余談ですが、職場のおじちゃんは、大月〜河口湖駅間の富士急行線に乗るのを楽しみにしていました。
「富士急行って、いろいろな車両があるんだろ〜?」
普段、こっち方面の山に登るときは確かに毎回違う車両だった。
しかし…
行きは、高尾駅から直通があったので、中央線の車両。
帰りは、京王線のお下がりの車両。
ナゾナゾが吊り革にあるんだけど、答えが近くに見つからないの!
消化不良!
すれ違う特急や、ラッピングされた車両を見ながら
「ああいうのに乗りたかった…」
はははー、次回こっちの山に来ることあったら乗ろうね。
たぶん、私は忘れてるけど。
16:30に大月駅到着。
いつも寄る「かつら」は17:00〜か。
どこで食べよう?
ロータリーをぐるり歩き、やっていたのが「濱野屋」
・富士の介刺身
・焼き鳥の盛り合わせ
・馬刺
・信玄鶏の唐揚げ
・甲州桜ポークのしゃぶしゃぶ
ほぼ、肉ばっかだな。
昨晩、楽しみで眠れなかったため、帰宅してお風呂に入ったら睡魔が…
寝る瞬間思ったこと。
氷穴の雫の音に包まれて寝たい…
あの闇、ほんとうに心地よかった。