登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

日光白根山へ その1

勤務明け、急いで家に帰ってザックを背負い、東武日光駅へ向かいました。

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快速や各駅を乗り継いだので、家を出てから4時間後に到着。

帰りは、特急にしよう…

でも、田んぼを眺めながら、車内放送で聞く途中の駅名を「どんな漢字なんだ?」って思うのも好きなんですよね。

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今夜の宿は「湯守釜屋」です。

奥日光湯元温泉 湯守釜屋 公式ホームページ

明日は4時半には出発したいから3時には起きなきゃ。

仕事だったから、3時間の仮眠しかとってないし早く寝たい。

夕食をいただいてから寝ると、どうしても21時は過ぎてしまうでしょう。

ということで素泊まりにしました。

日光駅からいろは坂を上り、終点にある温泉です。

戦場ヶ原よりも、まだ先です。

駅からバスと思ったら…1日1本ですが、宿の車で送迎がありました!

素泊まりなのに、バスに乗せていただけありがたいです。

予約時に電話で申し込みが必要です。

姉妹館のホテル四季彩と共同運行のため、満席だった場合は乗ることができません。

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新宿駅で買った、チキン南蛮のお弁当。

電車に揺られてうとうとしているときに、袋が斜めになってたんだよなぁ。

何度も持ち直しているうちに、あっちゃこっちゃ寄ってしまった。

タルタルソースがおかずやご飯の上にまで…

買ったときと、全く見た目は変わってしまいましたが、おいしかった〜。

辛めの高菜がご飯に合う。

肉もおいしかった。

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駅からすぐのファミリーマートで、明日の朝のおにぎりを買おうとしたら、まさかの…棚におにぎりがひとつもないという事態…

駅に戻って、駅弁買いました。

朝、米を食べなきゃ歩けないもん!

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チェックインして、チキン南蛮弁当を食べたあと、登山口を確認しがてら散歩へ。

硫黄の匂いに包まれながら、のんびり新緑の遊歩道を歩きます。

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湯ノ湖を一周できる、歩きやすい道です。
ベンチもあっていい感じ。

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硫黄の匂いをかぐと、ゆで卵が食べたくなるのはなぜでしょうか。

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腰までつかるほどの釣り人もいます。
何を釣ってるんだろ?
小声で聞いてみたら「マス」とのお答え。
お断りして、後ろ姿を撮らせていただきました。

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湯滝を上から見ることができるとは。
下から見たことしかなかったです。

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階段を下ると観瀑台。

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やっぱりでかいや、湯滝。

落差60mほど、岩盤に沿って流れ落ちています。

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標高1480mの湯元温泉。
長袖1枚でちょうどいい。
300段の階段を上がっても、汗をそんなにかきませんでした。

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さぁ、あと半周。
シャクナゲドウダンツツジも咲いていました。

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夕暮れの湯ノ湖。
美しい色です。

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ここ、近くにあったら毎日散歩する!
一周40分ほどでちょうどいいし、湖や山を眺めながら歩けるって最高!
元気なら観瀑台への階段を往復すれば、さらに良し!

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湯滝として、あんなに水がどぼどぼ落ちているのに、湖の水位は減らないの?
歩いているときに見える湖は、のんびり波紋を描いています。
激しく落ちてゆく滝と同じ湖の水とは思えません。

あ、鹿が食事中。
おしりがかわいい。

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売店にあった手ぬぐい、ふてぶてしい表情の招き猫とかかわいくて!

7枚も買ってしまった。

バス代、浮いたからいいよね?

って思ったけど、1枚分にしかならないし。

言い訳が必要なのです。

「月とスッポン」にも笑った。

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お風呂、独り占め!

だってみなさん、夕食中ですもん。

ちょっとぬるめだなぁ〜、もう少しポカポカになりたい。

乳白色の湯が源泉かけ流しで、露天風呂もあります。

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すごい注意書きですね。

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今回の山旅のおともは、この2冊です。

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さて、電車で読んでいた「山小屋の灯」の続きを読もう。

この本では、ほとんどが山頂でなく、山小屋がゴールになっています。

泊まったことのある小屋も、通ったことしかない小屋も、まだ行ったことのない小屋も…すごく近くに感じることができました。

お酒が飲めない私には、小屋の人やほかの登山者と酒を酌み交わすということは一生ないことなので、山小屋の夜をこんな風に過ごすんだ~、と驚きました。

以前働いていた山小屋では、みんなヘトヘトで夜ごはんの片づけをしたら、ほとんどが即寝てましたから。


本から引用します。

上高地にある「嘉門次(かもんじ)小屋」の章より。

 

「時代に合わせて変わっていくのは、悪いことじゃない」

「うちは変わり方を知らないだけだから」

山や山小屋にずっと変わらずいてほしいと思うのは、都会から来た者の勝手な言い分だろうか。それでも、と思う。猛スピードで世界が変わっても、穂高の山はいつだって人の心を震わせる。

~略~

わがままだとわかってはいても、やっぱり私はどうしても、そんな山小屋が一軒でも多く残りますように、と願わずにはいられない。



富士山七合目の「日の出館」の章より。

 

登る人も登らない人も、いろいろな人がいていい。好きな山をただ好きなように楽しめば、それでいい。 

 

そうだよね。

明日も楽しく歩けますように。


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温泉神社におまいりし、行ってきます!


続きます。