登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

日光白根山へ その3

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「前白根山」の山頂でのんびりして「白根山」へ向かいます。

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7:40
ぐんぐん下り、きれいな避難小屋に到着。
ここらの山も、山頂に小屋があったらなぁ…日帰りなんてもったいない景色なのに。

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山小屋を維持(特にトイレ)するの大変だって知っているけれど、そう思ってしまいます。
日光湯元温泉から登ってきている(山頂で会う人に聞かれて、そう答えると驚かれる)からアップダウンも大きくて長く感じますけど、反対側の丸沼高原からはロープウェイで標高2000mまで上がれますし、日帰りの山なんでしょうか。

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また急坂だ。
分かってはいたけれど…
でもあと1時間がんばれば、足を前に出せさえすれば、あの頂からの景色を見ることができる。
黙々と登ります。
でもさっきよりきつくない。
体が山に慣れてきたのでしょう。

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山でいつも香る、甘い匂いにも癒されます。

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ハァハァ登って振り返ると、さっきまでいた前白根山の山頂と同じ高さまで登ってきている!
あと少し。
あと少しだよ、がんばれ。

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8:40
小さな祠

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8:45
日光白根山の山頂に到着!

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白根山も、ここが目的地でもいいと思うくらいの景色だったけれど、やっぱり白根山まで登ってきて良かった。
山で見た景色は、いつも言葉では言い尽くせない。
誰かに「こんなだったよ!」と話しているときも、足りてないって思います。
もっとずっとすごいんだよ、って。
歩いてきた疲れが吹っ飛ぶほど、心が動きます。

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真っ青な空。
雲は私より下にある。
こんなに天気のいい日に登れるなんて。
 
さっきの避難小屋の赤い屋根が、あんな下にある。
湯ノ湖は遠い。
朝、あのほとりから出発したんだ。
自分の足でここまで来れた。

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あの双耳峰は谷川岳かな。
今回、谷川岳とここで迷ったのです。
どちらでも天気は良かったと思うけれど、谷川岳は秋に登ろうかな。

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山頂は狭いので、少し下ったところであんパン食べようっと。
濃いブルーの菅沼と丸沼が見える。

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30分ほど休憩して出発。
次の目的地の弥陀ヶ池まで1kmちょい。
ここからは浮石だらけの道。
慎重に下ります。

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雪の斜面、危なくないところではお尻で滑ったり。
天気がいいから、お尻が濡れてもすぐ乾きますから。
 
10:00
弥陀ヶ池
上から見た方がきれいだな。

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10:25
弥陀ヶ池と同じ感想を抱きます。
上から見た方が、色が複雑に混ざり合ってきれい。

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10:45
水場を通って、前白根山へ標高差200mほど登り返します。
冷たくておいしい。

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五色沼は、この水をたたえているんだな。

 
11:20
本日2度目の前白根山です。
さっきと違って、雲が優勢になってきています。

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五色沼の色も、さっきと違う。

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これから長い下りが待っています。
予定より早いので、チョコで15分ほど休憩。
 

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11:50
天狗平
 
サルノコシカケがついている木があれば「まもなく、あそこから倒れるんだな」
ロクショウグサレキンモドキにつかれた木が割れて落ちていれば「やっぱりきれいな青だなぁ」と思ったり。
樹海で教えてもらったこと、少しは知識になりました。

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登るときに思った通り、急な下りです。
根っこや太い枝、幹や岩に助けてもらいながらゆっくり下ります。
雨のあとは怖いな、滑りそう。

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13:20
リフトが見えてきました。
 
13:45
登山口に無事、戻ってきました。
 
宿を出たのが4:20ですからね。
9時間以上です。
こんなに歩いたのって、いつ以来だろう。
 
湯守釜屋で預かってもらっていた荷物を受け取り、中禅寺湖へバスで向かいます。
バス停がぽつん。
のどかでいいなぁ。

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車窓から、戦場ヶ原を眺めます。
天気が悪かったら散歩しようと思っていたけれど、湿原ではなくなってしまったようだし。
秋の紅葉はきれいだろうけど、人もすごいんだろうな。
 
 
あ〜、明日帰ったらすぐに花粉症の薬のまなきゃ!
鼻の中がぽわんとふくれてつまっていて、鼻水とクシャミがとまらない…
 
下山したときにトイレに行って以来、6時間以上たって寝る前にやっと出ました。
水分補給が足りていないことは分かっていたのですが、なにせトイレが途中にないもので…
下りてからがぶ飲みしましたが、ほんとはちょこちょこ飲みしないと、体が受けつけないんですよねぇ…
 
明日登る男体山も歩行時間6時間ですが、やっぱりトイレがありません。

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続きます。