空木岳、何年ぶりだろう。
妹と登り、途中にある避難小屋で泊まったときに霊を全員(私含めて3人ですが)が見てしまい、翌日なんとなく登る気になれずにそのまま下山して以来です。
10年くらい前だなぁ。
この頃は目が悪くて本当に良かった。
今の視力だったら…
以前のブログに書いています ↓
ひとりで泊まるのは怖すぎるので、今回はふもとの「すずらん颯」に前泊して、一気に空木岳へ登り、直下の駒峰ヒュッテに泊まろうと思っていたのですが…
林道古城線(池山・空木岳登山道)は令和3年度は通行できません/駒ヶ根市アルプスがふたつ映えるまち
林道終点までタクシーで、と予約しようとしたら崩落の危険があるため、2021年は車両の通行ができないそうです。
おぉ…
標高860mから、空木岳の2863mまで2000mを登るんだな…
宿から林道終点まで、1時間30分の歩きがプラスされます。
それ加えて駒峰ヒュッテがいっぱいで予約がとれず。
空木岳を下りて木曽殿山荘泊まりだと、9時間はかかるかぁ。
この前の日光白根山って感じ。
長丁場、しかも梅雨明けしていて暑い。
う〜ん、どうすっか。
予定していたコースの逆回りにします。
結果的にはこれが正解だと思いました。
もともとの計画のままだったら、混雑でいつ下りのロープウェイに乗れるか分からない。
混雑状況が出ていますので参考になさってください。
7/23は15:10から雷雲の接近に伴い、運休になっています。
こういうこともありますので、放送は聞き漏らさないように注意です。
ロープウェイご利用のお客様へのお願い | 中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ
ロープウェイも増便してくれているとはいえ定員を減らしていますから、3時間待ちなどになっているようでした。
ロープウェイの混雑を気にせずに、バスも人がどっと降りる菅の台バスセンターへ直接下山でき、路線バス~高速バスに乗り継げる。
よし、こっちの計画で!
駒ヶ岳ロープウェイで標高2650mまでひとっ飛び。
高山植物めあての人が押し寄せる登山道(半端ない渋滞! カメラ持ってしゃがみこむ人ばかりになるので通れない。帰りのロープウェイやバスは余裕を持ってくださいね)ではなく、宝剣岳方面へ。
そこから空木岳を目指す。
【新宿線】駒ケ岳千畳敷カールきっぷ発売中 – 伊那バス株式会社
出発地は限られますが、1,000円以上お安くなります。
路線バスとロープウェイは引換券ですので、窓口で引き換えをお忘れなく!
勤務明け、高速バスで「駒ヶ根バスターミナル」へ。
宿から迎えの車が来てくださいました。
すずらん颯(旧名・すずらん荘)駒ヶ根高原リトリート |公式サイト
今回は、早朝に出発なので1泊夕食付きにしました。
温泉は「早太郎温泉」
チェックインまで時間がありお腹がすいていたので、お隣の蕎麦屋さんへ。
「今日は終わっちゃったんだけど、なんとかしましょう」
と入れてくださいました。
くつろぐ前に、明日の確認をします。
乗るバス停は「駒ヶ池」
マイカー規制されているので、菅の台バスセンターに車を置いて、そこからは多くの人が乗ってきます。
そのひとつ前のバス停が駒ヶ池。
片道のバスとロープウェイの券をあらかじめ、菅の台バスセンターで買っておけば明日はスムーズにロープウェイまで乗れるはず。
ひとつ注意点があります。
この券は、購入した日から3日間有効ですが、払い戻しできるのは当日のみ。
例えば明日、なんらかの理由でロープウェイが運休になってしまっても払い戻しをしてもらえません。
強風などで運休が心配なときは、事前購入はやめておいた方がいいですね。
最終日は直接ここまで下りてくるので片道切符にしました。
往復だと200円安くなるようです。
さてチェックイン。
早くお風呂に入りたい!
国民宿舎ですが、部屋にトイレと洗面所と冷蔵庫がついています。
布団はセルフ。
とっとと敷いてお風呂へいこう。
ぬるぬるの湯が気持ちいい~。
女性は洗い場8、湯船は、う〜ん、8人くらいかな。
収容人数に対して小さめです。
混みあっていたら時間をずらした方がいいです。
さて、夕食です。
夕食の手持ちぶさた感が…
お酒のまないし、ひとりだからこの皿なんて1分で終わってしまう…
目の前には
・20分で炊きあがるごはん
・15分で蒸し上がる夏野菜(麦味噌のクリーム仕立て、ゆず醤油につける)
・10分?でオッケイな陶板焼き
があるんだけど…
待ち遠しいよぅ!
おいしそうでかぶりついてしまい、写真を撮り忘れたのですが、揚げ物もおいしかった。
ズッキーニでソイミートを挟んで、サクサクの衣で揚げてある。
カダイフ、はて?
初めて見た、聞いた。
小麦粉が原料の細麺だそうです。
これが衣になっている。
おいしい!
鮎の木の芽味噌焼き、身には甘めの味噌がついていて、骨はカラっと揚げてあり頭から全部食べられる。
塩焼きでなく、こんな食べ方は初めて。
この鮎も半分を食べてしまい、気づいて撮りました。
つやつやのミルキークイーン。
釜炊きご飯、って名前だけでごちそうですよね。
炊きたてのご飯の甘い香り、ふんわりと漂う湯気、サイコウです!
デザートの黒ごまプリンおいしかった〜。
布団にごろん。
至福のときです。
寝転んで、山の地図を眺めます。
地図を頭にたたきこんだあと。
今回の山歩きのお供に選んだ本はこれ。
「夜が暗いとはかぎらない」
1話1話、大切に読みたくなります。
それぞれの話の主人公は、ほかの話の主人公となんらかでつながってゆく。
こういう話が好きです。
誰かが誰かの心を必ず灯す、そんな終わり方で、じわぁっと心があたたかくなりました。
私は口調もきつく、きっとこんなふうに誰かを元気づけたりなんて、できていない。
誰にでも、大切な毎日があるってことを忘れないようにしたいと思います。
明日はアップダウンの連続。
がんばって登るぞ~。
続きます。