八幡平は、岩手と秋田の県境。
ここにある八幡平山頂レストハウスでは、2つの県のお土産が買えます。
ナマハゲのキーホルダーや、南部鉄器の熊鈴など。
ずっと来てみたかった場所へ続く道が目の前にある。
「はちまんたい」
名前もかわいいと思いませんか?
7:50
宿の車で、八幡平山頂レストハウスまで送ってもらいました。
車道歩きキライなので、ありがたい。
遠くに鳥海山が見えました。
くっきり見えるのは珍しいそうです。
遠すぎて写真は撮れませんでした。
黄葉がきれい。
秋だなぁ。
赤がないので鮮やかではないけれど、好きな色合いです。
八幡平は台地状の火山です。
それでもあまり、荒涼とした印象はありません。
柔らかな秋の色に彩られているからでしょうか。
鏡池やめがね池を経て、20分で八幡平山頂へ着いてしまいます。
あっけないですね…
敗北感がハンパなかった…
このときまだ8:30前で、気温は10℃以下でした。
私は長袖1枚で歩いていたのですが、前にキャミソール姿の女性が!
「寒くないんですか?」
よく自分が言われるセリフを心の中で送りました。
アップダウンがある道ではないので、体暖まらないのに、すごいなぁ…
八幡沼の脇、陵雲荘(避難小屋)にトイレがあります。
快適そうだなぁ、ストーブあるし。
誰かがさっきまで使っていたのでしょう、室内はほんのり暖か。
室内にこんなポスターがありました。
春に見られるというドラゴンアイ。
カッコイイ…この世のものと思えないのですが。
完璧な形なのは、たった1日とかでしょうね。
このドラゴンアイは、鏡池。
今の鏡池は、↓こんなです。
この辺りの池や沼は、全て火口湖だそうです。
ガマ沼や八幡沼もきれいでした。
足元は、石畳か木道(源太森方面へは、湿原が終わると登山道のところもあります)。
道が分かれるたびに地図や道標があり、迷う心配のない遊歩道です。
草もみじだ〜。
のどかな秋、って雰囲気が大好き。
木道が草もみじに吸い込まれそう。
鼻歌が出ちゃいます。
気持ちいい〜。
景色との出会いは一期一会。
いつも絶景を期待してしまうけれど、見られないときだって、もちろんあります。
今回もそう。
今日の予報は曇のち雨。
晴れると思わなくて、もし見られなくても来られただけで嬉しい。
青空に映える黄葉が見られなかったら、また来れば(遠いので、時間と費用の問題もあります)いいじゃないか、って思っていた。
それなのに、この景色。
じ〜んときてしまいました。
やっぱり山はいい香りがします。
源太森の展望台。
9:25
安比岳(あっぴだけ)との分岐を、黒谷地(くろやち)方面へ進みます。
しばらく、のんびり歩いていたのですが…
え?
熊だよね、あそこに見えるのは…
こっち見てるか?
まだ遠いけれど…
あちゃー。
ダメだ、戻ろう。
視線を外さず静かに後退りして、向こうからこちらが見えなくなったらダッシュ。
転んだ。
歩くのに準備運動はいらないけれど、ザックを背負って走るには必要だったみたいです。
左膝を強打。
でも痛くない、良かった…
しばらくドキドキがおさまりませんでした。
11:00
避難小屋へ戻ってきました。
ベンチがあります。
朝ごはん少なめだったから、ランチにしちゃおうかなぁ。
だって、すっごく気持ちがいい!
まさか、日向ぼっこできるなんて〜。
昨日はふわっふわだったけど、1日たつと少しかたい。
当日中に、って言われたもんなぁ。
次は買ってすぐ食べよう。
黒たまごは、ほのかな甘みがあっていくらでも食べられます。
レストハウスへ戻ってきました。
お土産を買って自宅へ送ります。
天気、夕方までもつなぁ。
結果論になってしまいますが、早朝に出れば歩きたかった裏岩手縦走コースへ行けた。
でも八幡平でゆっくりできなかったか。
やっぱり畚岳(もっこだけ)だけでも行ってこよう!
せっかく晴れてくれたんだもん。
レストハウスから30分かからず着きました。
八幡平樹海ラインを下って、登山口に入ります。
登山口から1km歩けば、標高1578mの山頂へ到着。
360度ぐるり、柔らかな黄色いスタンプをポンポンされた景色。
半袖でちょうどよいくらい、ぽかぽか。
音楽を聴いてのんびり目をとじて…
目を開ければこの景色。
幸せだ〜。
ゆっくり下山。
再びレストハウスへ戻り、バスを待ちます。
路線バスで松川温泉へ。
昨日泊まった藤七温泉を通ったのですが、露天風呂が丸見えでした〜。
あらあら。
続きます。