登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

奈良へ その4

4:00に起きて温泉に入り、駅の反対側にある「ホテル日航奈良」へ朝ごはんを食べに行きます。

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奇数日と偶数日でメニューが変わるそうですよ。

https://www.nikkonara.jp/stay/breakfast/

ここのメニューは、奈良独特のものが多いので、最後の日はここにしようと決めていました。

だって、奈良らしいものをまだ食べてない…

昨日は6:00出発だったので行けなかったのですが、2泊するなら奇数・偶数日どちらも食べられますね。

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そこで、昨日の夜ごはんは、少なめ(?)にしています。

興福寺近くで買った団子(でも4本も食べている)と唐揚げと惣菜パンという謎の組み合わせのメニューで済ませて、早く寝たのです。

 

7:00オープン。

2400円ですが、茶粥や粕汁など少しずつ奈良を堪能できると思えばいいのではないでしょうか。

どこでも食べられるメニューには、目もくれずにいきます!

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興福寺粕汁と精進汁、食べ比べ。

やっぱり粕汁、大好き!

おかわりしました。

柿の葉すしは鯖。

いくらでもいけそう。

茶粥って、こんな味なのか〜。

奈良漬け、何年ぶりだろう。

奈良が発祥なのではなく、奈良時代発祥だから奈良漬けなのかぁ。

パリポリ、おいしいですね。

 

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JR万葉まほろば線(なんか、すてき)で天理駅へ。

奈良〜桜井にかけての「山の辺の道」は、古事記などにも登場する日本最古の道。

箸墓古墳にも寄りたいので、すべてを歩ききる時間は残念ながらなさそうです。

天理〜三輪まで、およそ14キロを歩きます。

 

まず、天理駅から20分の「天理教教会本部」へ。

天理教は江戸時代からの宗教です。

ここはその本拠地、しかし信者でなくとも365日24時間開放されているようです。

https://www.tenrikyo.or.jp/jpn/access/

人間創造の地とされる「ぢば」を中心に、神殿と礼拝場が建っています。

奈良へ行く、と知人に話したらここを勧められました。

その方も信者ではありませんが、「この世だと思えない景色だったから一度見てみたら?」と。

 

天理駅を下りると、おぉ〜、甲子園でみる紫のジャンパー。

天理中学・高校の生徒さんたちですね。

ついていけば、行ける! といっても彼らは自転車ですのであっという間に彼方へ。

 

雪が降ってきました。 f:id:yueguang:20220112184708j:plain

両脇に會の名前が入った提灯がずらり。その間を、天理教教会本部へと進みます。

登校前に生徒たちも参拝していました。

整然と、そして厳かな佇まいの中に、今風の生徒たちの笑い声がはじけます。

不思議な感じでした。

過去と現在が交錯しているかのような。

たまたま登校時間と合ったため、このような印象になりました。

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天理大学や天理参考館という建物も、なんて言葉にしたらいいのか。

今まで見たことのない建物です。

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あ、野球部が練習してる〜。

私も40代なので、親のような気持ちで。 

 

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石上神宮は武器についての伝承が多い神社だそうです。

奈良朝以前から神宮の号を使ったのは、伊勢神宮とここだけ。

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鶏だらけで驚きました。

ご神鶏(しんけい)です。

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山の辺の道に入ります。

静か。

聞こえるのは、雪が葉をパタパタと打つ音と、さきほどの鶏の声だけです。

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ほぼ舗装路ですが、たまにこういう道も。

舗装路だと気分が出ない…

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人っ子ひとり通りませんが、標識が分岐に必ずありますので、長岳寺手前までは迷う心配はありません。

 

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歌碑がいたるところにあります。

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夜都伎(よとぎ)神社

拝殿が萱葺きなんだ〜。

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今日は冬、山小屋に泊まるときに着ている暖か下着を上下とも着てきました。

おかげで、ダウンを着ていられないくらいに暑いです。

結果、雪の中を傘もささず、カッパも着ず、長袖シャツ1枚で歩いている元気なオトナになってしまっています。

手袋はしてます。

凍えそうなんで。

神社にいた人に、二度見されてしまいました。

 

トイレも各所にあるので、気が楽です。

 

竹之内環濠集落(かんごうしゅうらく:周囲に水堀をめぐらせている)は標高100メートルで、奈良盆地に多くある環濠集落の中で最も高地にあります。

ただ、現存しているお堀は下の写真のように少しだけ。

この先に萱生(かよう)環濠集落もあります。 

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E6%BF%A0%E9%9B%86%E8%90%BD

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雪がどんどん大粒に、服について残るようになってきました。

道沿いに古墳が点在していますが、全部は行けないでしょう。

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念仏寺のところだけ、標識に注意です。

それまで「桜井(終点なんです)」と毎回あるのに、念仏寺の手前だけ、なんでない?

桜井がいちばんの目印だと思いますが。

「天理」が来た方と進む方どちらにも書いてあり、桜井がないんです。

あとは「中山廃寺」「衾田陵」

いきなりどこよ、それ…

昨日も失敗してますからね。

観光案内所でもらった地図を見て、お墓の間を念仏寺を右に見るようにして進めば、また桜井が出てきます。

その先、石積崩壊のため通行止めですが、進む道が前方に見えますので、U字のように迂回するだけ。

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長岳寺に到着。

400円の入山料をおさめます。

弘法大師が開いた古刹です。

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畳のへりの模様ががっこいい。

 

本堂で静かな時間を過ごします。

本堂を出て、天井に絵があるかなぁ、と見上げると…

絵じゃなくて…

くっきりだな。

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弥勒大石棺仏は、私の身長より少し大きいくらいでした。

全体では2メートルくらいかな?

古墳みたいな形ですね。

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これから古墳に向かいます。

続きます。