登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

青森 十二湖へ

青森駅前のビル地下に市場があります。
6時前からやっている飲食店がいくつかあったのですが、昨日の夕方に下見をしたところ、興味がわきませんでした。

じゃあ、朝ラーメンにしよう!
昨日、おやつに食べられなかったから。
7時から営業していました。

食後、マスクの中は煮干しの香りでいっぱい。

 
10〜12日までは「リゾートしらかみ」でなく「クルージングトレイン」だそうです。
かっこいい!

リゾートしらかみには津軽三味線の演奏などがあるけれど、クルージングトレインにはありません。
少し残念だけれど、晴れてるからいいや!
五能線から見える景色が何より楽しみだったので。

横向きの座席もあるんですね。
指定席は、出発前に予約していました。
途中でスイッチバックするので、最終的にどちらが海側になるのか分からず、でもA席にしたら正解!
切符を確認に来た車掌さんに合っているかを確認しました。
弘前川部駅間の数分は、進行方向が逆になります。
秋田から青森へ向かうときも同じです。
五能線で海側の座席はA!

足元、広〜い。
新幹線よりも広い。
飛行機のエコノミークラスもこうならないかしら。
 
窓も大きい。
見えないのは、座っている人の膝下だけですよ。
そのくらい大きいんです。
窓枠も視界を妨げないし、景色を楽しむために走る電車ですね。

駅名看板がそれぞれ違うので、ついつい見てしまう。
 
鯵ヶ沢駅あたりから海が見え始めます。
屋根へ上がるハシゴがついているお宅もある。
雪下ろしのためだろうか。

千畳敷駅では15分停車してくれます。
その間、散策できるんですよ。
発車3分前に汽笛を鳴らしてお知らせ。
他にも、景色のいいところで減速してくれます。

千畳敷というだけあって、平らに広いです。
海が青い。
石仏がありました。

 
え?
青森へ行くのは「リゾートしらかみ」が走ってるんだ?

座席がカラフルでかわいい!
オレンジのモザイク柄でした。
クルージングトレインは2両編成ですが、リゾートしらかみは4両です。
 
十二湖駅へ到着。
今日泊まる「アオーネ白神十二湖」の車が迎えに来てくださっています。
路線バスでも十二湖へ行けます。
私もそうすればよかった。

フロントに荷物を預けて、マグロのランチ(生のまま丼にしたり、炙ったり)をいただいたあとでは、十二湖へ向かうバスが1時間以上もなかった…
タクシーを呼べるか聞いたけれど、ジャンボタクシーしかなくて高いらしいです。

じゃあ、歩きますか。
3kmくらいでしょ。
暑いけど。
快晴なのに、バスを待ってるなんてつまらないもん。
明日の山歩きの準備運動もかねて歩きましょう。

 
真ん中の白く見えているのが、日本キャニオンと呼ばれているところらしいです。

 
木々が地面に落とす模様を眺めながら歩きます。

 
まず、八景の池。
う〜ん、こんなもんなのかな…という感想でした。
 
二ツ目の池です。
きれいな色〜。

歩いてきてよかった。
バスだったらきっと、素通りですもん。
歩く速度だから見えるものがありますよね。
 

王池西湖から東湖へは、少し遠回りになるけれど、池の周りに道がつけられています。
もちろん舗装路より、こっちに決まってます!

道幅は狭いですが、いい道です。

 

けっこう魚がいますね。
そういえば国道沿いに「釣りは禁止」の看板がありました。
釣り人のマナーが悪く、昨年から禁止になったそうです。
 

少し居場所がかわるだけで、全く色が違う。
歩いていて気持ちいいし、楽しい!

こんなにいい道なのに…
続々と観光バスや車は上がっていくけれど、誰とも会わずに王池を一周。
新緑が美しい池でした。
紅葉の季節もすごそうだ。
 
これだけ歩いても、まだバスが出る時間にならない。
やっぱり歩いてよかった。
 
イトウという魚を養殖していました。
でかっ。

 
前から来たバスが「不老ふ死温泉」行き。
行きたかったけれど、電車の接続がなぁ…と、やめた温泉です。
ひとりでは宿泊できないので、日帰り入浴でしか行けないのです…
海をのぞむ、ひょうたん型の黄褐色の湯なんですよ。
夕陽を眺めながら、入ってみたい。
 

ビジターセンターから先もまた、いい道でした。

 

えぇ〜、なんて色なの!
「沸壺(わきつぼ)の池」だって。
なんともいえない色に、ドキドキしてきた。

静か…
水の音しか聞こえない。
 
晴れていなければ、この色じゃなかったと思うんです。
幸せ。
 
さらに、森の中を気持ちよく歩きます。
メインの「青池」の前に「鶏頭場(けとば)の池」へ寄ります。
なんだか、絵のよう。

 
あれが、明日登る「大崩」かな。

 
青池です。
面積975㎡、深さ9m。

本当だ…
なんともいえない青だ。
深い青…ではない。
「青いインクをたらしたような」とよく表現されるようですが、しっくりこないなぁ。
もっともっと、ハッとさせられる色です。
 

 
明日の登山口の下見をすませ、明るいブナ林をのんびり歩いて沸壺の滝へ戻ってきました。

 
仲道の池を過ぎ、王池まで下りてきた〜と思ったら、目の前に路線バス。

ついてる!
「アオーネ白神十二湖」へ戻ります。