登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

八ヶ岳へ その1

久々です、八ヶ岳に登るの。

昨年は白駒池へ苔を見に行っただけで、山へは登りませんでした。

調べてみると前回登ったのは、2019年の紅葉の季節。

高見石小屋で説明してもらいながら星を見たなぁ、白駒池の紅葉がほんとうにきれいだったなぁ、などすぐに思い出せるのに、3年も前のことなの?

トシとると「少し前」が10年くらい前になってしまう、っていうのが分かる気がするなぁ…

 

八ヶ岳は、北アルプス南アルプスと比べればコンパクト。

とはいえ、北の蓼科山から南の編笠山まですべて歩ききるには私の足だと5日かかります。

八ヶ岳が久しぶりなだけでなく約1年ぶりの縦走ですから、余裕のある計画で歩こうと思います。

遭難して迷惑をかけることのないよう、心配をかけることのないよう。

1日目は白駒荘で野菜たっぷりのランチをいただいてから、高見石小屋に泊まって…2日目は硫黄岳、赤岳を経て美濃戸口へ下山する計画にして登山届を作り、美濃戸口から茅野駅へ向かうバスの時間を調べてビックリ。

7月の平日は走ってない、土日祝のみなんだ。

梅雨明けから走るかと思ってたけど、仕方ない。

逆回りにしよう。

1日目:美濃戸口~硫黄岳~硫黄岳山荘

2日目:横岳、赤岳を往復してからオーレン小屋

3日目:東天狗~高見石小屋~白駒池

 

1日目の登りをがんばらなくては。

大好きな硫黄岳の爆裂火口。

風が強いから、夏の暑さも忘れさせてくれるでしょう。

天気も良くて、本当に嬉しい。

 

茅野駅に到着。

9:25のバスで美濃戸口へ向かいます。

これが始発ですが、2時間早い出発のバスがほしいです。

山では早い到着が基本ですが、このバスだと赤岳鉱泉や行者小屋になってしまう。

テント泊ならそれでいいけれど、朝陽が見たいので一気に硫黄岳山荘まで登ることにしました。

天気が安定している日だからできることです。

ひとりだと天気を見て行き先を変えることができるので、直前の予約にしています。

山小屋に空きがなければ、違う計画をたてればいいのですから。

 

美濃戸口が見えてきました。

うわぁ、すごい人!

こんなに下山してきてたんだ。

天気良かったですもんね~。

 

トイレをすませ、登山届を提出。

手を洗う水がとても冷たくて、山に来たことを実感します。

10:05 美濃戸口を出発 △1490

 

10:55 美濃戸山荘

美濃戸口から約3時間かけて標高790m上がります。

妹と赤岳鉱泉でテント泊したときは、おしゃべりしながら歩いたので記憶にないけれど、そんなに上がったっけ。

なんか、飽きてきた。

歩き始めて1時間半。

パンでも食べるか。

店長が作った試作品のパンを持ってきました。

ひとつめを割ると、クリームチーズをつかったパン。

これはデザートにしよう。

ふたつめを割ると、あんこをつかったパン。

これもデザートだ…

みっつめを割ろうとして香りで気づいた。

中身はコーヒークリームだ…

店長、すべて甘いパンでしたか。

勝手に総菜パンだと思った私が悪いのです。

めったに菓子パンを食べないけれど、今食べるものはこれしかない。

出発したばかりの今、非常食を食べてしまうわけにはいかんし。

うぷっ。

ちょっと胸やけ。

 

12:45 赤岳鉱泉 △2220

高いなぁ、赤岳。

ソフトボールのピッチングと同じでしょうか。

マウンドに立ってみて、キャッチャーまでの距離が短いと感じるときは調子がいい。

思うようなところへ球を投げられる。

山も同じだとしたら、赤岳や横岳が高く遠く見えてしまっている今は、調子がわるいのか。

ここのカレー(5種類もありました)はおいしい。

食べたかった。

でも今は胸やけ中。

ルバーブヨーグルトのジェラートにするか。

さっぱりするでしょ。

木のスプーンが折れるくらい、カチンコチン。

溶けるまで、少し休憩。

冷たくおいしい水も無料で補充させてもらえます。

 

13:10 そろそろ出発するか…暑いな…

 

登り始めて約4時間半。

ようやく稜線へ。

山々の頂には、雲がかかっています。

そりゃそうだ、こんな時間だもの。

 

14:35 赤岩の頭 △2656

 

ここを行けば、あと少し!

 

14:55 硫黄岳 △2760

 

爆裂火口~!

また来たよ~。

「爆裂」ってなんだか豪快でいいですよね。

硫黄岳は、いつでも強い風が吹いています。

長袖をはおりましたが、寒いくらい。

 

広い山頂は、視界が悪くなることも多いのでしょう。

7つのケルンをたどっていくと、硫黄岳山荘です。

 

それにしても、登山者が積んでいくのでしょう。

こんな小さなケルンが強風に吹き飛ばされもせず、ずっとあることが驚きです。

 

15:20 硫黄岳山荘に到着

続きます。