登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

東伊豆 川奈でダイビング その2

先週の富士山に続いて「初めて」シリーズ第2弾です。

体験ダイビング – O.D.A.Japan | 伊豆・伊東市川奈のダイビングショップ

2日目は、富士山に登った子と一緒に潜りました。

本当はもう一人、22歳の子がいたのですが体調不良のため、また今度。

 

 

川奈駅まで歩くのも暑いから、タクシー呼びました。

待っていたら目の前を「川奈港」行のバスが通っていく。

やっちまった…

そうだよ、国道なんだからバス停あるよ。

見なきゃいいのに時刻表を見たら、さっきのが1時間に1本のバスでした。

もうしょうがない。

行っちゃったもん。

 

港に到着。

海を見に行くと…

昨日とは大違い!

凪でした。

よかった~。

と喜んだのにこの2時間後、海は一変!

うねりがすごい。

できたばかりの台風の影響?

あんなに遠くなのに?

昨日の波とは全然違う。

インストラクターさんは

「朝からこのうねりだったら、体験ダイビングを実施しなかった」

と言っていました。

 

 

23歳になったばかりのこの子は、な、な、な、なんと!

海に入ったことがないそうです。

修学旅行で沖縄に行った際、足だけ浸したことはあるそう。

初めての海がダイビングって、そんなケースある?

ご両親、海キライなの?

「お母さんとおばあちゃんがキライみたいです~」

子供の頃、海に行きたいって言ったことないんだ?

「プールには行きました」

うん、答えになってないね。

このようにかみ合わないことは多々あるので、もう慣れました。

それに、自分がフツーにつかっている慣用句(?)みたいなのは、半分ほど通じません。

「なんですか、それ?」と、真顔でよく聞き返されてるんです…

でも若い子と働くのは楽しい!

若い子たちの笑顔を見るのは嬉しい!

 

9:15

「(富士山の)筋肉痛、よくなりました~。日焼けは痛いままです~」

と笑顔で登場。

今日も日焼けするよ。

 

 

足のつかない海の中に入っていく心細さはあるかな。

そりゃ、海が初めてだからあるに決まってるよなぁ。

360°ぐるり魚がいるってことに驚くかな。

見たことない魚がいっぱいいるよ。

楽しいかな。

喜んでもらえるといいな。

 

水着に着替えて、ウェットスーツに身を包みます。

うんうん、わかる。

着づらいよね。

シャワーを浴びながら着るといいよ。

ウェットスーツの裏地が濡れると、スルッと入るから。

 

心配しながら海の中へ入りましたが、それほどではありませんでした。

うねりは、海から上がる時がいちばん怖いそうです。

うねりには周期があり、大きなうねりが何度かきたあとにタイミング良く上がらないと、もし転倒した場合、そのまま沖まで連れていかれるそう。

 

 

そして潜降。

水深が浅いので耳抜きも問題なさそう。

「潜る直前がいちばん怖かったけど、入っちゃえば大丈夫でした」

と、その子も申しておりました。

水深3m付近で呼吸が落ち着いたら、ロープや岩を伝って進みます。

ダイビングでは予期せぬ浮上が怖いので、たっぷり重りをつけられていますから、這って進むという感じ。

 

クマノミが卵を守っていました。

クマノミの口元、岩にくっついている銀色のつぶつぶが卵です。

 

インストラクターさんの視界に入れば自由に動いていいと言われているので、その子の泳いでいる写真も撮りつつ、ウロウロ。

 

サンゴを見ているだけでいい~。

 

その子は来る前に

「カメ見たいです」

と言っていました。

川奈では、100%カメに出会えています。

100%って言っちゃいけないのかもしれないけれど、実際そうなんですもん。

ただ、この日はうねりがありました。

カメはうねりを嫌って、少し深いところに移動してしまったのではないか、とインストラクターさん。

実際1ダイブ目では見られず。

2人で「ナムナム~」とお祈り。

 

2ダイブ目、同じくらいの深度へ潜降。

同じように這って進みます。

 

「(私のように)途中をふわふわ泳ぎたいです~」

と言っていたけれど、それは練習をしてからだね。

 

カメ、やっぱり帰ってこないかぁ…

透明度も少し落ちてたし、せめてカメが見れたら良かったんだけどな…

と思いながら、キビナゴやカマスなどなどの群れ(これだって私は大好きです!)にぐるぐる巻かれていたら!

岩の向こうから、でかい影。

ん?

カンパチ? 

あぁぁっっ!

カメだ!

興奮して、レギュレーター(空気を吸うホース)ごしに

「ブモモモモ~~~」

と叫んでいました。

カメって言ってるつもりなんですけどね。

インストラクターさんもその子も気づいてくれて、マスク越しにも表情が輝くのが分かりました。

カメは、すぃ~とくぼみに下りてきて、はまりました。

そっか。

そこなら、うねりも大丈夫なんだね。

最後の最後に、帰ってきてくれてありがとう。

ほんとにありがとう。

すごく喜んでくれたよ。

海からあがって、波の来ない安全なところまで上がって、ホッとしたのでしょう。

笑顔が弾けました。

「カメさん、かわいいお顔でした~」

やったね!

 

川奈の施設について。

昨年より、格段に使いやすくなっていました。

男女の入口が別になり、女性はパウダールームまで。

水着の脱水機があるのがいい!

濡れた水着を持ち帰ると、臭いんで。

 

さて、お腹すいたね。

なんか食べて帰ろう。

活きあじフライが自慢 | あじ屋でん助 | 小田原駅直結 ミナカ小田原2F

海鮮丼を食べたあと、ほうじ茶ラテを飲んでのんびり。

思いついた!

ダイビングの後、見た魚などをログブックに記入しています。

初めてのダイビング記念に、なんかちょこっと書いてもらおう~、と頼むと「わかりました!」

…15分後、2ページ目突入。

「カメみれました~、初めての海怖かったです〜」

くらいかと思ったら、老眼になりかけの年齢である私が読めるか自信がないほどの小さな字を書き連ねています。

腱鞘炎にならないだろうか…

「思い出が濃すぎて書ききれないんです。富士山のことも書いてます!」

あ、そうだったのね。

職場で見たことのない真剣な表情だったから、心配になったわ。

帰ったらゆっくり読ませてもらうね。

もう暗くて読めないから。

 暗くなかったとしても読めるかな…

 

家に帰ると、富士山の山頂からツレ宛に書いたハガキが到着していました。

 

 

その子の2つの「やってみたい!」を応援できて、私も嬉しかったです。