登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

父と東北へふたり旅 その1

私の父は、猛暑の日以外は約1時間のウォーキングを欠かさず、食事も自分で作ります。

ひとりでは出かけませんが、行ったことのないところへ行くのも好きで、コロナ禍になる前はちょくちょく一緒に旅行をしていました。

その父も、もう80代半ば。

年齢を考えると、いつまで遠出できるかわからないから「行きたい」と言ってきた時には一緒に行ってあげたい。

私、山と海が好きなので、夏と秋に全力で休むタイプです。

今までも、有給休暇は夏と秋に使い切って

「冬にインフルエンザになったらどうするの!」

と、上司に怒られていた…

でも何度もそうしてると、そーゆーヒトと認知されるものです。

 

父の希望は

三陸鉄道に乗りたい」

でした。

私が

五能線(青森~秋田)よかった」

って言ったからかな。

では岩手と宮城へ出かけましょう。

四万十川も見てみたい」

それ、四国でしょうが。

今度ね。

青春18切符を使って各駅で行ってもいいよ」

と言ってきましたが、さすがに全行程それはダルイ。

座りっぱなしで腰とお尻が痛くなるよ、絶対に。

盛岡までは新幹線にして、途中か帰りで青春18切符を使いましょう。

 

「窓側どうぞ」

父と行くときは必ず、窓側を譲ります。

目的地に着くまで、ずーっと外を眺めてるんですもん。

知らないところの景色を見ていたいんですって。

 

盛岡駅に着いたら急いで降りようとするので

「連結を外すから、すぐに出発しないよ。急がなくて大丈夫だよ」

と言うと、それを見たいのだと。

カメラをかまえた子ども達に混ざって、嬉しそうにしゃがんで見ていました。

静かに連結が外れ、こまちがどんどん離れていきます。

「おぉぉ〜」と周囲から声が漏れます。

「行っちゃったなぁ」

とても嬉しそうでした。

よかったね。

私は、昨年の秋にも盛岡に来ています。

贅沢にも温泉に2泊して、八幡平などを歩きました。

草もみじが本当にきれいだったなぁ。

 

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天気にも恵まれて、いくつも山を歩けて幸せでした。

今年も東北の山に登ろうと思ったのに、まだ登れてないや。

秋に、安達太良山(あだたらやま)にでも行こうかな。

 

 

牛肉の老舗 肉の米内 - 焼肉店

数日前から焼肉が食べたくて、「盛岡ついたら肉食べる~」と検索して見つけました。

前沢牛指定店「肉の米内(ニクノヨナイ)」

土日祝は予約ができないとのこと。

入れるかな…

 

というのも、ほかにもいくつかのお店に電話してみたんです。

でも、どこも

「予約でいっぱい」

「予約枠は埋まっているので直接来てください」

という返答で。

父も私も並ぶのキライ。

もしかしたら、どこにも入れないって可能性もあるか…?

盛岡着がお昼前なので、列に並ぶにしても出遅れてるよなぁ。

焼肉は、夕食にしよう。

 

お昼は軽く冷麺にしておこうか。

…って、どこも行列ですね~。

駅前の冷麺屋さんも、見えるだけで60人は並んでる。

どうしようか…

父と、通りをウロウロ。

ももどり?

鶏肉ってこと?

豆腐?

ワラビ?

わからんけど、ここにしよう!

「豆腐じゃお腹いっぱいにならないだろ?」

と言う父を押して店の中へ。

鶏肉もあるよ、たぶん。

ももどり駅前食堂 | 沢内甚句

・大根のビール漬け

ピリ辛ももどり

・おからの餃子

・ひっつみ汁

お通しは、ホヤなどでした。

鶏肉は皮がパリッパリ、香ばしい。

不思議なのが餃子。

中は、おからだけ。

それなのに肉が入っているように思える。

ポン酢につけていただきました。

脳が餃子の形を認識して、肉が入ってると錯覚した?

 

じゃじゃ麺って聞いたことあるけど、食べたことない。

お腹いっぱいだけど、半分こならいけそう。

赤いのは、お口直しの紅ショウガ。

酢とラー油をちょろっとかけて、のっかっている真っ黒な味噌をからめて、紅ショウガ以外、全部が黒くなるようにかき混ぜるそうです。

味は…よくわからない。

冷麺のほうが好き。

麺を半分以上食べたところで、謎の「ちーたん」を注文。

皿が下げられて、すぐにスープと溶き卵が足されて戻ってきました。

じゃじゃ麺の〆は、これだそうです。

 

デザートは、ビス天と豆腐のアイス。

ビス天とは、ビスケットの天ぷらでした。

もちもちした甘めの衣に包まれ、ビスケットはほとんど見えませんが、おいしかった。

豆腐のアイスは、思った以上に豆腐の味でした。

 

 

さて、ホテルで少し休憩しましょう。

ダイワロイネットホテル盛岡【公式】JR「盛岡駅」東口より徒歩約15分

ビジネスしないけど、ビジネスプランにしました。

L型の大きなデスクと立派なイスがありました。

イスがあると、楽チンです。

本を読んだり日記をつけるにも、ベッドだと腰が痛くなる。

 部屋も広くてよかったです。

 

 

父は2時頃に起きてしまうので、まだ2泊分(仙台から先は未定)しか予約していませんが、全日程、別々の部屋で泊まるつもりです。

先月の稲取で実感しました。

いくら静かにしてるといっても、起きてる気配って分かる。

今回は何泊かするので、お互いのために別々の部屋にします。

 

東京を出発するときには降っていた雨もやみ、晴れてきた〜。

散歩でもしてくるか。

一緒に旅行をしていても、別々の時間があってもいい。

父は競馬みてます。

岩手城跡(いわてじょうあと)公園です。

トイレもかっこいい。

 

さて、焼肉♪ 焼肉♪

ホテルへ戻り、父とお店へ向かいます。

16:45に到着。

すでに何組か待っていました。

開店を待ちます。

2人とも、正直いってまだお腹すいてないのです。

 

だから

「少ししか食べられないから、いい肉にしよう」

と極上霜降りロースと、極上カルビを注文。

うまい〜。

でも少しでいい〜。

おそらくお腹がすいていても、同じ量で終わったと思われます。

肉の脂って、そんなに多く食べられない。

あと、コブクロとご飯で終了。

お米がおいしくないのが残念でした。

 

遠回りして帰ろう。

お腹がいっぱいすぎる。

駅の周りは、少し分かってきた。

父をホテルまで送り、私は再び散歩へ。

 

まもなく日没なので夕陽が見られたらいいなぁ、と城跡のいちばん高いところまで行きましたが、そんなに見晴らしは良くないんですね。

神社でおまいりして帰ろう。

 

父が楽しそうにしてくれていたのが嬉しい。

 

続きます。