登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

高知 柏島でダイビング その4(2022-2)

柏島ダイビングサービス フィンハウス

ダイビングにつれていってくれる「大福丸」です。

3艘あって、それぞれ「豆大福」「塩大福」「大福」と名前がついています。

お父さんが漁に出ているので、1艘ありません。

 

今日の1本目は6:50に出発。

朝の海は静かです。

向こうから太陽が昇ってきました。

ほんとに波がない…

昨日までのザッブンザッブンは、いったいどこへ?

風向きだけでこんなに変わるんだ。

太陽が上にないから、海の中は少し暗いです。

 

ゴールデンイールモレイとワカウツボ

名前に「ゴールデン」とつくだけあり、真っ黄色ですね。

これを撮るとき、いつもピントが合いません。

動いてないのになぁ…

 

白いハダカハオコゼ。

 

テングダイのペア。

鼻(でいいのか?)が長いから「天狗」なんですね。

 

港に帰ってきたら、漁を終えたお父さんがバケツを持って戻るところでした。

「いい鯛だぞ〜、カルパッチョにするか? 刺身か?」

やったぁ!

刺身がいいです!

 

私が海から上がって、朝ごはんをいただいたり長い休憩をとっている間に、体験ダイビングをした人がいました。

海の中はどうでしたか?

「水族館の中に落ちたみたいに、周りが魚だらけでした!」

体験ダイビングは、おととい潜った竜の浜に行くことが多いそうです。

水深5mでもたくさんの魚が見られるから。

初めて潜るときは、海面が見えていたほうが安心できますし、陽射しが届いて明るいですからね。

浅いところでのんびりが一番!

良かったですね、初めてのダイビングが楽しくて。

 

2ダイブ目は「勤崎(つとめさき)」

ハナヒゲウツボの幼魚。

真っ黒ですね〜。

黄色のラインがくっきり。

オトナになると、鮮やかなブルーと淡い黄色のラインになります。

黒から徐々に青みがかっていくそうです。

 

先月も見ました、ホウセキカサゴです。

なぜホウセキカサゴというのだろう?

目が宝石のようにきれいだからだと思うのですが…

 

ガラスハゼです。

3cmくらいですが、よ~く見れば見つかります。

 

クラカトアウミウシ

親指の爪の白いところ(とっても小さいことを伝えたい)よりも小さいんですよ…

ガイドさんの目ってどうなってるの?

なんでこんなの見つけられるんだろう?

 

ムラサキウミコチョウのペアです。

これも小さい。

 

安全停止を兼ねて水深が浅いところへ戻ってきました。

マツバギンポ

なんてかわいいの〜。

ピントが合ったのが嬉しいです…

 

潜り始めて40分近くたっています。

あと10分くらいかぁ…

と、目の前に現れたアオリイカの群れに、ほぉ〜となっていたら!

うわぁ!

すごいすごいすごい!

キビナゴと光のシャワーです。

私の周り360°、キビナゴだらけ。

数枚写真を撮って、あとは数分間、その中に浮いていました。

こんな大きな光景、小さな液晶画面を凝視するのではなく、自分の目でちゃんと見たい。

キビナゴたちは何度も何度も揃って向きを変え、銀色の体が光を浴びて輝きます。

 

ガイドさんはこのとき、柏島では珍しいモンツキカエルウオを見つけていたようですが、私がキビナゴに見とれていたもので、おずおずと知らせてくれました。

でもそれどころじゃないの。

ごめんなさい。

数秒見つめて、またキビナゴの中へ戻りました。

だって目の前をサーッと過ぎることはあっても、周りをぐるりと乱舞しているのはもう見られないかもしれないから。

忘れられない数分間になりました。

 

3ダイブ目は「後浜1」

ダゴンベの白✕赤のカラーリング、かわいいなぁと思います。

 

ゆらゆら、オオウミウマ。

手のひらよりもずっと大きなサイズ。

一点を見つめていたのに、ギョロリとこちらを見た気がしました。

 

フリソデエビのペアと、赤ちゃん。

ちっちゃくても、ちゃんと模様がある〜。

 

マツカサウオは、ド派手です。

目立ちます。

 

ユカタハタかな?

はさまってるように見えます。

 

パンダダルマハゼ。

サンゴの中に隠れています。

撮ろうとすると、サンゴにピントが合ってしまう。

これでもマシな方なんです…

 

先月いた、不動明王の後ろにある炎みたいな体つきのボロカサゴ

また見たいなぁと思ったら、台風で行方不明になってしまったとのこと。

新しい魚が来る一方、いなくなってしまうこともありますね…

 

 

イボヤギミノウミウシと卵。

卵は、白い花びらのよう。

 

本日のダイビングを終えてシャワーをあび、昼ごはん。

ブリの漬け丼と手羽先です。

船の名前と同じ、大福がデザートでした。

 

ログ付けをしてから散歩に行きます。

昨日までは波に酔っていて、そんな元気ありませんでした。

近くの橋から見下ろしただけでこの透明度。

本当にきれいです〜。

あ、キビナゴだ。

さっきはありがとう。

本当にきれいで、この中にずっといたい…と思いました。

 

散歩の途中、漁師さんが

「あの枠の中では鯛を、あっちの枠ではマグロを養殖してる」

と教えてくれました。

マグロは北海道の大きな会社が主体でやっているとのこと。

枠の中に入れるツアーがあればいいのになぁ。

エサと間違われますかね。

これは千葉の館山でサメまみれになったときの写真です。

興奮しましたね〜、このときは。

こんなふうに、もみくちゃになったらどうしよう…

 

マグロの養殖の枠の終わりあたりまで、海に沿って歩きました。

防波堤に寄っかかり、波の音を聴きながら目をつぶる。

風が気持ちよくて寝そう。

北からの風じゃないだけで、こんなに暖かいんだ。

そして海面は、鏡のよう。

いい時間でした。

海も好きだなぁ、やっぱり。

 

このエリアには、こんな柄の猫がいました。

猫、多いなぁ。

 

戻ると、若い男の子10人くらいが向こうから歩いてきました。

橋から下をのぞいています。

「なんだ、ありゃ!」

先月来たときの「バケモノがいるぞ〜」を思い出しました。

あのあと、バケモノってなんだろうね? と当てっこしてて。

私はヘラヤガラだと思う、と言ったのです。

先月はダイビングから戻ってくるときのボート上でその声を聞いたので、何かを確認できなかったのです。

今回は、私も橋の上にいたので確認できました。

ヘラヤガラ2匹だ。

やっぱり!

あまり、見たことのない形でしょうね。

今回のダイビングでは写真を撮れなかったので、以前撮ったものを載せます。

 

フォルダにはないので、ブログから探す

ヘラヤガラに追われたキビナゴが海面を飛びながら逃げるのも見れました。

 

けっこう歩いたので、お腹がすきました。

夜ごはん〜。

タイとブリの刺身です。

タイのお頭も最高!

「今夜は一品少なくしてくれたんだ〜」

と思ったら、ふっくら焼いたタイが追加で出てまいりました。

 

続きます。