登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

黄葉の大菩薩嶺(だいぼさつれい)へ

大菩薩嶺、何年ぶりだろう。

10年はたってないけれど…

大菩薩嶺の由来・歴史・語源

 

中央線で甲斐大和駅へ。

大菩薩嶺の登山口へは、甲斐大和駅塩山駅からバスです。

大菩薩へのアクセス|だれと行く、大菩薩|東京から日帰りで行ける百名山

時間がちょうどよかったので、甲斐大和駅からの始発バス(8:10)にしました。

改札を出て

「バスいる~」

と思ったら、その中型バスはすでに満席で、外にまだ並んでるじゃないの。

平日とはいえ紅葉シーズンの快晴、みんな考えることは同じですね。

 

温泉に入りたいし、ラッシュの前に最寄り駅に着きたいので、歩行時間約3時間半の最短ルートで計画していたけれど、登山口に着くの何時になるんだろう?

運転手さんが電話で、臨時バスを出してくれるよう会社に要請しています。

満席のバスが出発してから20分ほどで、観光バスのような大きさの車両がやってきました。

ありがたい。

並んでいた全員が乗車できました。

細い道をグングン走ります。

良かった、休憩を短くすれば14:00のバスに乗れるな。

 

う〜ん。

人がいっぱいいるとやだなぁ。

静かに歩きたい。

ということで、上日川峠(かみにっかわとうげ)手前の「小屋平」で下車。

これで、みんなとずらして歩けます。

すでに標高が1450m。

気温は5℃をきっていて、ヒンヤリして気持ちいい。

計画していたのと逆回りに歩くことになりました。

終点まで行けばトイレがありましたが、ここにはありません。

小屋平で下車するなら、甲斐大和駅のバス乗り場のトイレを利用してから乗ればよかったのですが、もう遅い。

2時間後には山小屋に着きますので、それまでトイレのことは思い出さないようにしよう。

 

9:15 出発

ここから登り始めてよかった~。

私のほかに、1人しか下車しませんでした。

1時間半は静かに歩けるでしょう。

 

20分で、林道に出ます。

眼下には大菩薩湖(上日川ダム)、その先には富士山だー!

登山道に入ってもしばらく、木々の間から富士山が見えています。

これからどんどん白くなるのでしょうね。

秋ですねぇ。

美しいです。

歩きやすい道です。

ときどき眺望がひらけます。

 

10:10 石丸峠

 

いや~、どこまでも登りたくなる道です。

振り返れば富士山。

森の中は、いい香りが満ちていました。

 

バスがあれば、冬もここに来たいけれど、平日は11/25(金)まででした。

土日祝は12/11(日)まで。

残念だなぁ。

 

10:35 大菩薩峠(介山荘)△1900

急に人がいっぱいで驚きました。

よかった~、こっちから登って。

南アルプスの峰々が目の前に大パノラマで鎮座しています。

富士山は全体を見ることができませんが、今年登りたかったけれど登れなかった山を順番に眺めながら、サンドイッチとおやつを食べることにしました。

サンドイッチ、あと2パックは必要だったな…

今日のおやつは、先月潜りに行った高知で買った「田野屋 塩二郎 シューラスク」。

一切、火力を使わずに潮風と天日のみで半年かけて作られた塩を使った塩キャラメルのラスクでそうです。

かさばるので、ジップロックにうつしてきました。

座りやすい岩がいっぱいあり、みなさんくつろいでいます。

そろそろ、山で鍋の季節だな。

 

目の前には、北岳、甲斐駒、仙丈、鳳凰三山

もっと体力つけて、静岡側からも登ってみたい。

山深いんだろうな。

来年も登りたい山がいっぱいです。

 

11:00 出発

 

11:15 賽ノ河原

 

行き違いしやすいように道が分かれてついているので、人が多いのにあまり立ち止まらずに歩けます。

でも平日でこれじゃあ…

休日はすっごい人出だろうな。

 

11:30 2000m地点

 

いい岩みっけ~。

30分しか歩いてないけれど予定より早く歩けてるし、音楽聴いてのんびりしちゃう~。

 

雲が形を変える。

その時、その場にいないと、こういう景色を見ることはできません。

まさに一期一会です。

「写真うまいね~」とほめていただくこともあるのですが、スマホでパチリですもん。

その場にいることができれば誰でも撮れるんです。

 

11:50 雷岩

ここの景色もいい!

 

ここから山頂まで往復15分。

眺望がないのは知っているけれど、久しぶりだから行くか~。

△2056

 

12:05

雷岩へ戻ってきました。

唐松尾根を下山します。

最後が急登ですね。

しかもザレ場。

スニーカーで来ていた若い子たちが難儀していました。

下りででは20分かからないけれど、登りはけっこうキツイかも。

すぐに、いい道になります。

 

木々の間からのぞく斜面が秋の色。

 

12:50 福ちゃん荘△1700

ここからバス停まで15分。

バスは14:00だから…

きのこそばを食べる時間がある!

ほうとうや馬刺しなど、時間がかかる料理を注文したい場合は、登るときに予約すれば下山したときに出来上がっています。

 

ここからバス停までは、車道と登山道で道が分かれています。

きのこそばを食べながら見ていると、並行につけられているので距離はほとんど同じのはずなのに車道を選ぶ人が多い。

食べ終わりました。

もちろん登山道へ。

 

黄色い葉が太陽を透かしています。

 

並んでいた人数が中型バスにおさまりました。

う~ん、悩む…

やまと天目山温泉|だれと行く、大菩薩|東京から日帰りで行ける百名山

アルカリ性温泉なので、肌がつるつるになりそう。

今朝、バスに乗った人数が気になります。

全員がこの路線で帰らない(違う山へ縦走して下山)だろうけれど…

温泉につかったあと、次のバスに乗りたくても、すでに満員で乗れない可能性がでてくるよなぁ。

平日だから次のバスが最終だし、ここへタクシー呼ぶのも、ひとりだからもったいない。

よし、あきらめよう。

サッパリしてから帰りたかったなぁ。

ここの温泉に寄るの、けっこう楽しみでした。

 

甲斐大和駅へ到着。

時刻表を見ると…

上りの電車と接続はしていないのね。

吹きさらしのホームで30分待ちます。

寒い季節はこれが嫌なんですよね。

動いていれば半袖でいいんだけれど、じっとしてたらもうダメ。

きのこそばを食べたのに、帰る途中でお腹が空いて途中下車。

結局、ラッシュ前に帰ることはできませんでした。

 

今日も、いい景色を見ることができました。

今月と来月は、秋と初冬の山を満喫したいと思います。