登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

穴場です、草戸山

うわぁぁぁぁぁ…

予報は昼前から快晴ですが、今は曇天。

でも、さすが土曜日です。

すごい人人人。

高尾駅からバスに乗り、景信山か陣馬山と思っていましたが、京王線高尾駅を下車した人数に圧倒されました。

JR高尾駅へ通り抜けできる改札を通りバスロータリーへ行くと、7:12の始発バスを待つ長蛇の列。

中央線に乗り換える人ももちろんいましたが、大勢がバスロータリーへ流れていきます。

こりゃだめだ。

京王線へ戻り、終点の「高尾山口」駅で下車。

高尾山だって混んでるに決まってる。

でも、いい季節だから、少しでいいから山を歩きたいんです。

トイレも長蛇の列。

登山口へ向かう参道も人人人。

草戸山にしーよう。

人波と別れます。

「あの人、どこ行くんだろう」

こっちを見て不思議そうな声も聞こえました。

絶対すいてる、穴場の山に行くんですよ~。

町田市の最高峰 草戸山/町田市ホームページ

住宅街の中にひっそりとある登山口。

あやうく、おせっかいババァになりそうでした。

登る前にお互いの装備をチェックし合う2人。

上から下まで真新しい装備です。

この秋に山を始めたんだなぁ~、鮮やかな色のウェアがすてきです。

でもそれじゃすぐ汗かいちゃうよ?

と思っていたら、防風のジャケットの下に、さらに薄いダウンも着てる!

気温は12℃ほどです。

じっとしていれば寒いこともあるかもしれないけれど…

登れば1分もたたずに汗が出ると思います。

保温して、外からの冷気も防いだら、温室になっちゃう。

でも自分で体感して覚えてくんです。

少し寒いくらいでスタートした方がいいって。

命の危険がないなら、周りが口を出すことじゃありません。

男の子が女の子のザックを調整してあげていて、ほほえましかったです。

 

7:15

出発~。

山頂まで4km弱。

歩き始めの登山道は、民家に沿ってつけられています。

ここではお静かに。

陽が射してきました。

黄葉がきれい。

 

12月にレースがあるようですね。

 

高尾山と違って、こまかいアップダウンが山頂まで続きます。

ということは、下りも同じ。

 

7:55

この手作りっぽい道標が好きです。

 

途中、左側に有刺鉄線。

引っかけるほど近くにはありませんが、お気をつけください。

 

あの先はどんな景色?

どこの山でも、このときがいちばんワクワクします。

 

8:25

標高364mの山頂に到着。

599mの高尾山には及びませんが、山頂までかかる時間は同じくらい

富士山は見えなくても、のんびり休憩できるいいところだと思います。

トイレがないんですけどね~。

だからピストンになっちゃうんです。

 

今日の山ごはんはホットサンド。

朝、ベーコンエッグを2つ焼きました。

食パンに、ベーコンエッグを2段(ボリュームあります)に重ねてチーズとはさみ、ホットサンドメーカーに入れた状態で持ってきています。

デザートには、あんことクリームチーズをはさんだもの。

これはラップに包んで持参。

できることは家でやって、山ではサッとたべられるようにしています。

ヒンヤリした空気の中で、温かいものは本当においしい。

9:20に下山開始し、1時間後に高尾山ケーブルカー乗り場へ到着。

どのくらいの混み具合なのか偵察しに行く。

…すんごいや。

いつになったらケーブカー乗れるの? ってくらいの列でした。

登った方が絶対に早い。

 

草戸山で出会った人数は50人に満たなかったと思います。

半分はトレランしてました。

混んでたら走れませんもんね。

トレランの方たちにとっても穴場の山なのでしょう。

ほとんど、自分の息遣いと足音、鳥の声しか聞こえない静かな山歩きができました。

道をはさんですぐの高尾山のように知られていないけれど、いい山です。