登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

雨飾(あまかざり)山へ その1

白馬岳が載っている山の地図、右上にある雨飾山

あまかざりやま。

すてきな名前だな、と数年前から気になっていました。

白馬より先かぁ…と思うと、なかなか行けなかった。

公共交通機関を利用する私は、前後に宿泊する必要があります。

1つの山に登るのに3日もつかっていいものか…

雨飾山 - Wikipedia

やっぱり今年、行こう。

雪が積もる前に。

 

ちなみに、ほかに名前がかっこいいと思った山は

皇海山(すかいさん)

空木岳(うつぎだけ)

もっとあった気がするけどな。

忘れてしまったものは、しかたない。

 

まず、松本駅へ。

お腹すいた〜。

松本駅舎店|榑木野【公式HP】|信州そばどころ長野のおいしい手打ちのこだわり生そば・生うどん・そばカステラの製造・販売

駅を出てすぐ右のお蕎麦屋さんをチラ見。

いつも並んでいるけど、今はひとりだけ。

じゃあ、ここで!

・くるみそば
・蟹(ソフトシェルクラブ)と季節野菜の天ぷら
・そばがき
を注文。

まずは、くるみそば。

思ったより甘めで、かすかに感じるつぶつぶ感。

おいしい〜。

しまった!

はじめに、くるみを堪能しすぎた。

添えられたつゆを入れすぎると味が濃くなると思ったので、少ししか入れなかった。

そして、蕎麦と贅沢にからめたもんだから…
足りない。

半分以上、フツーのつゆでいただきました。

よし、天ぷらも熱いうちにいただこう。

ソフトシェルクラブは、やわらかめのパリィッのあとに、カニ味噌の風味がふわぁ。

うまい!

季節野菜はピーマンやナスなどでした。

ちょっとつまらないです。

舞茸などきのこ類は別メニューにあるので、出てこないか。

そばがき、ちょっと大きいなぁ。

むちっとしています。

やっぱり、好きじゃないみたい。

もう食べるのやめよう。

長野の善光寺の近くで、父と入ったお蕎麦屋さんのそばがきはすっごくおいしかったんだよな。

あれからおいしいと思うものに出会えないということは、もうやめとけということでしょう。

 

さて、ここからは大糸線南小谷(みなみおたり)駅へ向かいます。

大糸線は、乗っているだけでワクワクする路線なんです。

こんなに展望がいいんですよ〜。

すごくないですか?

ずっと窓から外を見てます。

きれいに染まる山しか目に入らないのですが、写真に撮ろうとすると、どうしても手前に写りこむ建物がゴチャゴチャしていまいち…

 

信濃大町で下車。

9月にも寄った、三俣山荘図書室へ。

落ち着くんですよね、ここ。

スタバなどでは全く落ち着けないのですが。

前回来た時の続きを読みます。

ただ山の説明がされているだけなのですが、古い言葉遣いがなんかおもしろくて。

ジビエサルシッチャのホットドッグプレート」というオシャレなものにしよう。

これくらいなら、お腹いっぱいでも食べられます!

 

あ、この絵本なつかしい…

東山魁夷(ひがしやま かいい)さんが描いた、深い緑色が印象的な池の絵が表紙です。

作品名は「緑響く」

信濃で、東山魁夷の名作『緑響く』を楽しむ。 - 種をまく

モデルになった場所といわれている御射鹿池(みしゃかいけ)は、いい景色のところです。

駐車場の目の前ですので、諏訪湖方面へ行った際はぜひお立ち寄りください。

図書室を出るとき、笑顔がかわいい店員さんに

「明日、晴れるよう祈ってますね」

と、声をかけていただきました。

ザックを見て「どこへ?」と聞かれ、雨飾山だと話したのです。

その前に「寒くないんですか?」と言われましたけどね。

ストーブをつけるほどの気温ということです。

長袖シャツ1枚はおかしいのか。

 

ちょっと遠回りして、信濃大町駅へ戻ります。

いろんなところに、碁盤の目が描かれてる。

 

あぁっ、松本駅で食べたお蕎麦屋さんの立ち食い蕎麦屋版だ。

何回も信濃大町駅を利用しているのに。

なぜ、気づかなかったのだ?

来年食べよう。

 

今日から2泊、長野側(新潟側の登山口は雨飾温泉)の登山口に近い雨飾荘に泊まります。

なかなか行けなかった理由として…

ほぼ新潟という遠さもありますが、ひとりで2泊できるチャンスがなかなかなかったのです。

おそらく、ひとりで泊まる部屋数が決まっているのだと思われます。

直前で空いていれば泊めていただけるかもしれませんが、なにせ遠いのでやっぱり予定をたてて向かいたい。

登る前日はここに泊まり、登った日はもう少し下まで歩いて違う宿という選択肢もありますが、連泊にすれば、登山に不要な荷物も気兼ねなく置いていけますし。

 

雨飾山は、長野県の小谷村と新潟県糸魚川市の県境にあります。

小谷村は、ココです。

小さな谷、と書いて「おたり」

この地名も、なんか好き。

 

南小谷駅から、路線バスで45分。

見慣れたアルピコの大型バスです。

上高地や白馬でよく利用しています。

それが、まさかの通学バスとは…

ランドセルを背負ったまま、ちょこんと座る子どもたちがたくさん乗車していました。

だから、窓のところに手すりがあったり、こんなところに降車ブザーがあったり。

雨中と書いて「うちゅう」

下里瀬は「くだりせ」

馴染みのない地名は、聞くのも漢字を見るのも楽しく酔わずに乗れました。

終点まで乗っていたのは私ひとり。

バスの運転手さんから耳より情報。

7〜9月の雨飾山は、アブやブヨなど虫が多いそうです。

紅葉が終わってさみしい季節だけど、葉っぱが落ちているから見通しよくていいのではないかとのこと。

それにオフシーズンの平日は空いてますもんね!

 

終点の「雨飾高原」から徒歩5分で、雨飾荘に着きます。

 

続きます。