笹平で、笹の中に突っ込む前に
「あと40分じゃ、絶対晴れないだろうなぁ」
と思いました。
それでも山頂を目指してしまった。
全部、自分の判断です。
そして今、山頂で
「(左)足、つめたいなぁ」
と思いながら、あんパンをもしょもしょ食べてる。
風がないため、寒さを感じないからマシかな。
10:45
温泉に入りたい。
足、あっためたい。
なんも見えないし、帰ろう。
足、かゆい。
ふやけて皮がむけたら、やだなぁ。
あ~。
笹から、つららです。
さっき踏み抜いたところ、近くにもそういうとこあるかも。
注意しなきゃ~と、無事通り抜けました。
その直後、今度は右足がズボッ。
登山靴の中の不快感は、これで均等になりました。
喜んでるわけではないですけどね。
繊細な氷の花です。
11:30から、少しの間、雪がチラチラ。
雨じゃなくて、よかった~。
12:00
いきなり雲がとれ始めました。
うわぁ~。
すごいすごい。
今日は、山頂では何も見えなかった。
そういうときもある。
でも、今見えました。
すっごく嬉しいです。
そのまま雲がとれていきます。
でも、この時間に山頂にいたら、登山口に着く頃には16:00過ぎて暗くなっているでしょう。
タイミングの問題なんですよね。
そのとき、そこにいるか。
毎回毎回、100%山頂で晴れということはありえなません。
それでも忘れられない景色が、必ずある。
今日はこれでよかったんです。
見られない景色は確かにあったけれど、今、楽しく歩けてる。
転んだりせず、無事に歩ききれればいい。
晴れてくれて嬉しい。
真っ白なままだったら、
「靴の中、気持ち悪い…」
って、トボトボ下りてたと思うんです。
幸せ~。
12:30 荒菅沢
ここから少し、登り返します。
上着を脱いで、チョコを食べます。
景色がいいもんだから、ぼけーっとしてるだけで、気づくと20分たってました。
振り返って思います。
あそこから下りてきたんだな、って。
私は下りが苦手です。
午前中登っているとき、こりゃ下りに時間がかかりそう…と思いました。
焦らない。
だって、帰りのバスを気にすることなく、もう1泊できるんですから。
13:30 ブナ平
14:00
沢の音が大きくなってきました。
いい道。
もうすぐ木道です。
14:15 登山口
やっとトイレだ~。
15:00までに、登山口に着く計画でした。
山頂での休憩が短かった分、早かったです。
そして、ここで女神が降臨。
登山口から宿まで、ゆるやかな下りの舗装路で50分歩かねばなりません。
トイレの前になぜか、車が1台とまっています。
山では誰にも会わなかったのになぜ(キャンプ場も営業終わっているし、とくに見どころがない場所なので)?
車から出てきた方に
「山から下りてらしたの?」
はい。
「おひとりで? 何時間歩いたの?」
休憩のぞくと7時間ですね~。
「ここまではどうやって来たの?」
雨飾荘に泊まったので、宿の方が朝、車で送ってくれました。
「今日はこれからどうするの?」
連泊するんです。
「私たちもそこに泊まるのよ。乗っていきなさいよ~」
え…!
嬉しいです。
でも、すごい汗かいてるんです…
シートが汚れたら悪いので。
「気にしなくていいわよ。乗って乗って」
神様、ありがとう。
何度も言うけど、靴の中、ほんとに気持ち悪くて。
靴の外の汚れをブラシで落とし、お言葉に甘えます。
チェックインの時間より早く到着したので、ちょっと登山口へ寄ってみたそうです。
1分でも下りてくるのが遅かったら、お会いできませんでした。
50分が5分になるなんて。
ありがとうございました~。
登った日の夜から翌日の朝にかけて、この時季としては異例の強い寒波が入るとのこと。
標高1000m以上の山域では積雪があるそう。
今日、登れてよかった…
続きます。