登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

2022年冬 久米島へ その3

那覇からのフェリーも時化で欠航でした。

 

ダイビングしないとなると…

本はいっぱい持ってきてるけど、いっちょ観光してみよう。

ダイビングで来ると、潜る食べる以外に、意識が向かないんですよね。

久米島で観光したことないので、いい機会です。

 

久米島紬を見に行こう。

コースターや、染め物体験もできるみたいだし。

久米島の紬  ユイマール館」へ行きます。

お知らせ - 久米島紬の里 ユイマール館

 

イーフビーチホテルを出て右に行くと、バスの営業所。

そこからバスに乗って「真謝(まじゃ)公民館前」へ行けばいい。

 

くめバス、かわいい。

このマークは宮﨑駿監督がデザインしたそうですよ。

 

うわぁ…

サトウキビが風にあおられて、縦に横に揺れてるわ…

今日、船出たのかな。

ま、いいや。

 

私しか乗客がいなかったので、ユイマール館の前で下ろしてもらえました。

「帰りは100m戻ったところに、バス停があるからね〜」

はい、ありがとうございました!

歩いてホテルまで帰ろうと思ってたけど、天気もよくないし、ところどころ大きな水たまりがあるし、意外と遠かった。

帰りもバスにしようっと。

帰りのバスの時間を合わせるとなると…

染め物+コースターではなく、コースターのみだな。

 

体験の前に、DVDで織物ができる工程を見たのですが、これがおもしろい!

たくさんの工程です。

ひれ伏したくなるほど。

 

まずは糸。

小学生のとき、授業で蚕を育てたことあります。

桑の葉を食べなくなったら繭を作って、そこから糸をとることができるのは知っていました。

でも、どうやって糸になるのかまでは調べようともしなかった。

知らないままでもいいことかもしれない。

でも、今日、思いがけず知ることができてよかったと思いました。

久米島紬の作業工程 糸作り - 久米島紬の里 ユイマール館

 

久米島紬では、このような模様がつかわれます。

模様ごとに緻密な型があり、長さをはかって印をつけ、染めない部分のある糸を作り、その糸で織っていくのです。

 

う~ん。

説明が下手すぎる…

みなさんに、あのDVDをお見せしたい!

 

樹皮やらで染めたあと、糸に色を定着させるために、さらに泥で染めます。

全部、茶色っぽいものから染めているのに、なぜ、こんなにも鮮やかな色に?

 

織ったら干すのですが、まだ充分乾いていないうちに折りたたんで、上から餅をつくようにたたくと…

光沢が出るんだそう。

最初にそれを発見した人がすごいや。

 

では、コースター作りです。

現役の織り子さんが教えてくださいます。

この中から、作りたい柄や色のものを選びます。

 

ズラーッと並んだ織り機の中から…

 

希望の色に対応した織り機に座ります。

左右、交互に糸を通して、素足で踏み踏みして、トントンと糸を寄せるだけです。

笑っちゃうほど、全くリズミカルにいかない…

もたつく自分。

でも、おもしろい!

楽しい!

あっ、模様が出てきた〜。

私は、代表的な柄のトゥイグワー(小鳥という意味)にしました。

糸に白い部分があるのが、見えますか?

柄ごとに糸が折り返す幅が決まっていますから、その長さをはかって印をつけ、木綿糸で縛ったり、ビニールテープを巻いて、染まらないようにしているのです。

この模様を出すための糸を作る工程を、DVDで見たのです。 

さっきの下手な説明、これで少しは伝わりますでしょうか…

端っこは、細い糸で織っていきます。

ほつれないようにするためです。

 

最後の仕上げをやっていただきます。

なんてリズミカル!

かっこいいです〜。

 

30分で完成。

上手にできました!

 

途中、写真も撮らせていただいたり、私が織っているところを撮ってくださったり。

いろんなお話を聞きながら、楽しく作れました。

糸は年に2回作るそうです。

5月と10月だったかな…

忘れました。

あとの10ヶ月で織るんですって。

 

ここは、ほんとにおもしろい。

子どもでも、機織り機に足が届けばコースターを作れるそうです。

オススメ!

 

ほかに、バンダナやショールを染めたりもできます。

ショール、すてきだな。

でも、マフラーも巻かないのに、ショール巻くことないだろうな…

 

いろんな模様の見本みたい。

かわいいタペストリーでした。

 

さて、バス停は…

あった。

あと10分ちょっとかぁ。

雨が強くなってきた。

目の前にあった天后宮(てんごうぐう)に雨宿りで入らせてもらいました。

ご本尊に中国の航海安全の神 天妃(てんぴ)を勧請(かんじょう)して祀ってる、とありました。

勧請とは、分霊をほかの神社にうつすことですって。

勧請(かんじょう)の意味 - goo国語辞書

知らない言葉、まだまだいっぱい。

 

昨夜、本を読んでいたら

「武張る(ぶばる)」

「左見右見(とみこうみ)」

という、漢字を見ればなんとなく意味は分かるけれど、聞いたことがないという言葉に出くわしました。

 

武張るは、強く勇ましそうな様子

「武張る」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

 

左見右見は、あっちを見たりこっちを見たりすること

「左見右見」(とみこうみ)の意味

 

あれー?

バスがこないんだけど。

車なんてほとんど通らないのに、渋滞なわけないし…

予定時間を5分過ぎたところで、不安になってきました。

14:05にいたのに。

雨宿りしながら見てたけど、通らなかったよなぁ。

 

次のバスは3時間後か。

来ないんだったら、戻って染め物体験やっちゃおうかと思い始めたら、あのかわいいバスがきました。

よかった!

 

楽しかったな〜。

帰ったらさっそく、コースター使おうっと。

 

続きます。