登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

2022年最後の山歩き その1

山梨県本栖湖にある「竜ヶ岳」へ。

千円札には富士山が描かれていますが、その右手前の山が竜ヶ岳です。

本栖湖をはさんで、竜ヶ岳と反対側にある「中ノ倉峠」の展望デッキからは、千円札どおりの景色がのぞめそう。

今回は公共交通機関を利用のため、竜ヶ岳を登るだけで、寄り道はできません。

残念。

河口湖駅から本栖湖まではバス。

片道1300円か…

観光地だからICカードが使えるとは思うけれど、もしかしたら往復乗車券とかあるかもしれないし、乗り場も確認したいから窓口で聞いてみよう。

なんと!

1200円の1日周遊券で往復できるとのこと。

片道より安いってこと?

ラッキー!

10:00

本栖湖に到着。

湖畔へ下りていきます。

すでに標高は910m。

高尾山ひとつ分とちょいで山頂ですね。

 

トイレを済ませて出発です。

このトイレに戻ってくるまで、道中にはありません。

 

本栖湖の湖畔も散策したいけれど、まずは山から。

寄り道していて登れなくなったら、いやだ。

河口湖駅までの高速バスの車窓や、河口湖駅からもすっごくきれいだったので、山頂からの富士山が楽しみです。

バスには富士急ハイランドに行く若い子がたくさん乗っていましたが、大きく美しい富士山が見えたとき、興奮して声が上がりましたもん。

雪をいだいた富士山、本当に美しいです。

 

葉っぱが氷にとじこめられてる。

触れてみたら、カッチンコッチン。

この葉は、いつ、出られるのでしょう。

 

10:30

左に、運動場とSUMIKA CAMP FIELDというキャンプ場があります。

通行止めの脇から入って100mほど進むと、湖畔登山口です。

最初が緩やかでいいなぁ〜。

霜柱はあるけれど、まだ雪はありません。

落ち葉も積もっておらず、いいペースで歩けます。

標高1100mあたりまでくると、葉を落とした木々の間から富士山が見え始めます。

でも、ここの山頂からの景色は最高なんで!

だから、これでは満足しません。

私、楽しみはとっておくタイプなんです。

 

気温は0℃。

快晴、無風。

暑い…

もっと薄手の長袖にすればよかったな。

 

さっき隣りにあった本栖湖が、ずいぶん下になりました。

山っていいなぁ。

進んでる、って実感がちゃんと得られるから。

今、新しい仕事を覚えている最中ですが、忙しいときに何をしていいか分からずオタオタしているしかない時間がつらいんです。

それでもひとつずつやっていけば、できるようになると信じてやっていこうとは思うのですが、なにせ実感が乏しくて。

山は違います。

山頂も近づいてくるし、登山口は遠ざかってゆく。

一歩一歩が、ちゃんと前へ。

 

標高1200m。

雪というか、凍っているところがチラホラ。


標高1250m。

雪も少し、出てきました。

空気がヒンヤリして気持ちいい。

でも雪より、ガチガチの氷が優勢ですね。

つるっつる。

 

一度、転倒しました。

氷がないとこ、土のとこ〜、と足を置いたら、見た目は分からなかったけど、うすーく凍ってたんですね。

気づけなかった。

階段の段差部分に、左スネと左手の甲を打ちつけて痛かった。

アザになってんだろうなぁ…

雪だとホッとします、
踏みしめて歩けるからラク


あと標高差100m。

どんな景色が待っているんだろう。

上の方は、踏み固められて、さっきよりもつるっつる。

 

あと少し。

気を抜かず。

この向こうに…

 

やったぁ!

富士山だー! 

 

続きます。