登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

2022年 最後の山歩き その2

なんかこの道もいいな。

ここからは、ずっと富士山を眺めながら歩けます。

山頂は、この先。


12:00
竜ヶ岳

富士山の右には、駿河湾も見えます。

南アルプスも真っ白でした。


ポカポカのベンチで富士山を眺めながら、バナナとランチパックのピーナッツ。

どっちも、こんがり焼いたらトロ〜ッとしてもっとおいしいけれど、今日はガス持ってこなかった。

音楽聴きながら、ただ富士山を眺めてます。

今年最後の登山が、こんなにいい天気。

こんな景色の中に、ひとり。

贅沢だ〜。


13:00

え?

1時間もたっちゃった?

チェーンスパイクをつけて、出発。

簡単に装着できるし、かさばりません。

さっきと足音がまるで違います。

ザクッザクッ。

きちんと氷に刺さり、安定感のある歩きになりました。

頼もしい。


下りは、石仏ルートへ。

前に富士山を眺めながら歩けます。

なんて贅沢な道。

登っている最中も富士山が見える絶景ルートですが…

この道は日なただから、ぬかるみがすごいです。

萎える。

 

登りは氷と雪のミックス、下りは氷とぬかるみのミックス。

ミックスといっても、ぬかるみが8割。

泥だらけになったチェーンスパイクを外しました。

こんな泥団子になってちゃ、道を傷つけたりはしないけれど、つけてる意味全くないですからね。

氷と雪のミックスがいい。

眼下には、樹海が広がります。

また樹海も歩きたいな〜。

 

13:35 石仏

標高1265mあたりです。

 

この次登るなら、ぬかるんでそうなときは、湖畔ルートの往復にしよう…

10年以上前に来たときは、とってもいい道だったんだけどな。

ピストンが好きではないので、登りと下りは別の道を選ぶから通っているはずです。


ぬかるみロードから解放されたのは、標高1150m付近でした。

軽アイゼンかチェーンスパイク持参で、湖畔ルートをオススメします。

絶景は、山頂で楽しめばいいのです。

 

なんて深い色だろう。

本栖湖です。

 

14:20 登山口

1時間の休憩いれても、この時間。

ほうとうを食べて、日帰り温泉につかって…

帰りは遅くなりますが、日帰りでもいけそう。

でも、富士五湖のあたりはたーくさん山があるので、天気がよければ泊まってもっと登りたい。 

 

本栖湖の湖畔へ下ります。

静かだなぁ…

水の音しか聞こえません。

山中湖や河口湖のように、たくさんお店があるわけではないから静かなのでしょう。

富士山も見えますが、ここからは上の方だけ。


まだ15:00ですが、さっきまでいた竜ヶ岳に太陽が隠れます。


本栖湖から河口湖駅へバスに乗ります。

ほとんど車が通らないのにバスが来ない

不安。

じっとしてるから、寒いや。

 

うーん。

20分過ぎた。

心配。

営業所に電話したら、28分遅れで運行しているとのこと。

結局、1時間、凍えながら待ちました。

いや〜、久々に寒いと思いました。

 

やっと乗れた。

ほっ。

精進湖から見える富士山もいいですね〜。


まずは今夜泊まるホテルへ行ってザックを下ろしてからごはんへ〜、と思っていたけど、お腹空いたから河口湖駅より前の大きな道路でテキトーに下りました。

先にごはんだ!

寒いし、ほうとうにします。

寒くなくても、たぶん、ほうとうだけど。

 

毎日の暮らし。

こんな近くに富士山があるって、なんかすごいな、と思います。

 

お品書き | 山梨ほうとう専門店とほうとう通販の『歩成』

ほうとうは、不動や小作も有名ですが、私は歩成が好き。

ほうとうはもちろんですが、一品料理がおいしいのです。

バスを下りて歩くこと25分。

指先まで冷え切って到着。

食べてあったまるぞ〜。

前回は、きのこのほうとうでした。

今日は、豚肉のほうとうと鶏もつ煮。

あったまる〜。

各店舗限定のメニューも食べたくなる。

 

歩いて「スーパーホテル富士河口湖天然温泉」へ。

舌かみそうなくらい長い名ですね…

言える気がしない。

ほうとうで暖まったせいか、ホテルまで近く感じました。

 

さっそく天然温泉の大浴場へ行こうと、部屋で勢いよく脱いだら…

血とタイツがくっついてた。

ペリペリって。

いってぇ。

意外と負傷してました。

登るときに凍ってて、転んだとこ。

太い脚をお見せするわけにいかないので説明しますと、7cmのオタマジャクシの形に出血していたようです。

もちろん、もう血はとまっていますが、真っ赤。

目立つ。

左の膝下が全部アザになってるではないですか!

え〜?

なんで?

ちょっと打っただけなのに、なんでこんなに広範囲?

見たら痛くなってきた…

湯につかりながら温泉の効能を読んでいたら、「傷の湯」とありました。

なんてタイムリー。

期待しましょう。

傷もしみずに、のんびり温まりました。

 

山に登って、ほうとう食べて、温泉につかって…

眠くなってきました。

なんて幸せなんでしょう。

 

おやすみなさい。

続きます。