登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

精進湖 三方分山(さんぽうぶんさん)へ

朝、隣のショッピングモールのバス停から見た富士山は、笠をかぶっていました。

先月も思ったけれど、この景色が日常の中にある、ってどんなだろう。

私は大きな山と正対するだけで、ドキドキしてしまうのですが…

 

ホテルの朝ごはん。

左手前は「かっぱめし」です。

とろろとキュウリの浅漬けに、白だしをかけていただきました。

好きです、これ。

 

本栖湖まで行く周遊バスで、登山口へ向かいます。

三方分山コース|山梨県身延町

「パノラマ台」で下車。

まず、精進湖の湖畔まで下りて、子抱き富士を眺めます。 

子抱き富士や逆さ富士などの撮影スポット「精進湖」とはどんなところ? - フジヤマNAVI

朝より雲が増えてるなぁ。

観光バスなども入る大きな駐車場がありますので、ここのトイレは営業中(?)でした〜。

 

山田屋ホテルと駐車場の間の道へ入っていきます。

気温は7℃、無風なので暖か。

10:40 出発

標高910mくらいです。

曖昧なのは今回、高度計を忘れてしまったから。

こっちで合ってるよね…?

あ、ピンクリボン

奥に見えている堰堤(えんてい)を越えるため、最初が急坂です。

ロープもついているので慎重に。

 

昨日の足和田山より、自然の道という感じ。

歩きづらくはないです。

振り返ると、精進湖がもう下にある。

高度計がないので何m登ってきたかは分からないけれど、30分歩いただけでこんなに精進湖が遠ざかるんだ。

夕方から曇の予報でしたが、少し早まったのかな。

富士山にも、どんどん雲が増していきます。


それまで迷うことなく歩いていましたが、突然、道がなくなった。

ん?

さっき、落ち葉がかなり深かったりはしたけれど、その先に道が見えてたから進んだのになぁ。

はて…

地図読み、できません。

私は道なき道をかきわけて冒険するのではなく、登山道しか歩きません。

登山を始めた頃は、地図読みができるようになりたい! と思っていたんですけどね。

講座も行ったっけなぁ。

興味をもてず、できないまま今に至る未熟者です。

 

心配だから戻ろう。

確実なところまで戻り、ピンクリボンがこっちだよ、っていっているようにも見える…かな…という方へ進んでみましたが、どうもしっくりこない。

 

やーめた。

頭上はまだ青空も見えているけれど、富士山はどんどん隠れてきちゃったし。

間違えた気がしないのに道がない。

こういうときは、やめるに限る。

1時間も歩いてないから残念だけど…

人の気配がまったくありませんし。

もし、また登るなら「精進」バス停からにしよう。

気づくと、頭上も雲におおわれていました。

また、向こうへ越えるのか…

いちばんの急坂はココ。

 

30分で精進湖まで下りてきました。

太陽が隠れたら風も出てきて、さっきまで長袖1枚で歩いていたのにダウンを着なければ寒いほどです。

 

バスが来るまで1時間半…

とりあえず、おにぎりとパンを食べよう。

ダウンにくるんでいたので冷えてない。

おにぎり、おいしーい。

 

食べている間にも、雲が富士山を隠していきます。

昨日、足和田山からきれいな富士山を見ることができてよかったな。

朝の笠雲をかぶった富士山もよかった。

 

富士山を眺めたり、本を読んだりしていたけれど、寒くなってきたのでちょっと歩こう。

あ、晴れてきた。

下りてきちゃったよ〜。

下りたのは天気のせいじゃなく、道に迷ったからですけどね。

上から見たかったなぁ。

 

キラキラした湖面でカヤック、楽しそう!

ワカサギ釣りをしてる人も。

 

ほんとに神々しい…

富士山はどうしてこんなに美しいのかと、何度みても思います。

景色との出会いは、一期一会ですね。

雲がある風景もいいですよね。

 

バスに乗り、道の駅なるさわへ。

道の駅なるさわ

乗ったバスは道の駅を素通りなので、道の駅を過ぎたところでブザーを押して、500m戻りました。

30分後にホテルの前を通る周遊バスが通るので、それまでお土産を見ようと思ったのです。

河口湖駅前の店には、好みのものがあまりなかったので。

 

きのこ王…

気になるわぁ…


ありゃ。

道の駅、休業中かぁ。

どうりで車が少ないわけだ。


なんかおやつを食べようと思ったのに〜。

ま、仕方ない。

日なたぼっこしながら、バスを待つとしましょう。

富士山は、また雲の中へお隠れになりました。

 

バス来ないなぁ…

予定時刻から30分過ぎてる。

なので、合計1時間待っているのです。

バス停はすでに日陰になってしまいました。

でも、バス停から離れるわけにいかないし。

道の駅が休みなんて思わなかったもんなぁ。

いつ来るか分からないものを待つ時間って、長く感じますね。

 

あ!

きたー。

それにしても、道が混んでなくても遅れる理由、賢くない私でもわかります。

何か対策とれませんかね。

外国の方が多く訪れる観光地なのですから、もうちょっとわかりやすく。

現金で運賃を払うから遅れるのです。

まず、整理券をとることが知られていない。

もちろんどこ(何番のバス停)から乗ったかがわからないので、お金があったとしても運賃が用意できるわけがない。

運転手さんとの長いやりとりの末、乗車バス停が判明して運賃がわかっても、ピッタリの小銭があるわけないから両替をしてからの支払い…

これをバス停ごとに繰り返し、何人もいればそりゃ遅くなる。

片道だろうと往復だろうと、ワンデーパスや切符のようなものを窓口や券売機(観光スポットにあればいいのに)で買ってから乗れるようになればいいのに…

河口湖駅から行くほとんどの観光地は、ワンデーパスでお得になるような…

先月行った本栖湖なんて、片道だけでワンデーパスと同じだったんですから。

それで乗り降りスムーズに往復できるんですもん。

空席のほうが多い程度の混み具合でこれだけの遅れなら、通常に戻ったらバスに乗るという選択肢はナシですね…

いつ着けるか、乗れるかわからない。

運転手さんの負担も減るのでは?

 

そんなことを考えながらバスに揺られてホテルへ戻りました。

続きます。