登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

浅間山(せんげんやま)~箱根湯本駅へ

前回、なかなか登山口を見つけられずに時間オーバーで歩けなかった浅間山へ行きました。

やばいやばい!

咲きかけのアジサイがきれいで夢中で見ていたら、バスに乗り遅れるところだった…

 

今日は午後から雨の予報。

でも起きたら晴れていたので、山へ行くことにしました。

西から天気が下り坂なので南か東方面で、今からバスの時間を調べたりは面倒なので、駅チカの山…

箱根にしよう。

小田原駅にこんなきれいなステンドグラスがあったなんて知らなかった〜。

 

私の生活圏にはJR系のコンビニであるNewDaysがないので、あると必ず行きます。

パンもおにぎりも、目新しいせいかおいしいんです。

昼ごはんを調達完了〜。

箱根湯本から登山電車を乗り継いで宮ノ下駅へ。

途中、スイッチバックが3回あります。

それだけ、急勾配のところを走るということ。

スイッチバック - Wikipedia

前回、登山口を見つけられなかった畑宿から登ろうと思いましたが、太陽が見えていてくれているうちに下山したいので、今回は電車にお世話になることにしました。

登り始めの標高は大して変わりません。

電車の行き先表示もアジサイ

そろそろ、たくさんのアジサイで線路沿いが彩られる季節です。

混んでると思うから行ったことないけれど、やわらかい色のちょうちん(アジサイがまんまるなので、いつもそう思う)がいっぱいできれいだろうな。

 

箱根湯本から強羅行きに乗ったの、何年ぶりだろう。

箱根の山を歩くことは多いのですが、新宿発の高速バスだったり、小田原駅から路線バスだったり、で乗る機会がありません。

混んでいる季節は時間通りにきませんし車内も満員なので、歩いて箱根湯本駅まで直接下山してしまいますし。

 

宮ノ下駅

9:20

腕時計を高度計の表示に切り替えると、実際より130mも高い。

やっぱり天気は崩れるんだ。

天気が安定しているときは、多くても20mくらいしか誤差がないのです。

線路に沿って歩いていきます。

左には線路、右には民家があるのに、なんだか秘密の道っぽい。

 

な〜んもない踏切を渡ります。

 

登山道もスイッチバックの連続。

 


暑い…

歩き始めて10分、あごから汗がポタリポタリ。

 

1箇所だけ、倒木に通せんぼうされているところがありましたが、あとは

「これで道、合ってる?」

と思うことなく歩けます。

 

そろそろ○mくらい歩いたんじゃないか?

と、自分に問題を出しながら、50mごとにあるこれを励みに歩を進めます。

44で浅間山の山頂に着くのです。

風が気持ちいい〜。

 

根っこをヒョイヒョイと越えていると、階段で覆い尽くされてしまった高尾山を思い出しました。

根っこの保護なのかもしれないけれど、あまりに味気なくなってしまった登山道。

 

なぜ、今回この山を選んだかというと…

畑宿とは逆方向から登ることになったけど、ここに来てみたかったかったのです。

駅から登れて、駅へ下山できる。

バスの時間を気にしたり、長い林道歩きがない。

地図で見ると、まさに理想のコースだったので!

しかも、山頂まで1時間、標高差400mほどなので高尾山と同じくらい。

アクセスがよく歩いて楽しい低山をいくつか知っていると、思い立ったらすぐ歩きに行けますから。

下山後も、温泉や食事処が豊富。

遅い時間で営業している食事処が少なかったとしても、小田原まで行けばおいしい店がたくさん。

 

2日前の雨で、苔もしっとり。

屋久島にまた、行きたいなぁ〜。

 

最後はなだらかないい道〜。

10:30、山頂へ到着!

標高は801.5mでした。

眺望はあまりないけれど、気持ちいい原っぱが広がっています。

こんなに広い山頂だけど、離れたところにテーブルが2つあるだけ。

先客あり。

しかも電車の中でうるさかった人たちだ、どっちも。

一緒に下りなかったから、ひとつ先の駅の小涌谷駅から登ってきたんだな。

浅間山の山頂は4方向からの道が合わさるのです。

どこでパンを食べようか…と思いつつ、箱根湯本駅方面へ下りました。

秋は紅葉がすごいんだろうな〜。

もみじだらけです。

疲れてないし、休憩しなくていいや。

歩きながら食べちゃう。

新緑が本当にきれい。

来てよかった、晴れていてくれるのも嬉しい。

山頂で休憩しなくてよかった。

聞こえるのは鳥の声だけ(時折、御殿場の演習のズドドン)。

山では静かにいたいのです。

心地よい風。

最高〜。

森の香り、大好きです。

何度も立ち止まり、深呼吸。

それにしても…

私の吸引力はDysonの掃除機並みなのか、それとも以上なのか。

異常かもしれないです、「いじょう」を変換したらまず「異常」が出てきたので。

深呼吸でなく、普通の呼吸のときも虫が次から次に鼻の中へ吸い込まれてくるのです…

ここは眺望というより、森林浴を楽しむコースだ。

あ〜、この道好き〜。

 

下りもこれ、ありました。

箱根湯本駅へ向かって、山頂の90から減ってゆきます。

 

どうしてこうなったの… 

木が根元からたくさんわかれています。

真横にピョコンと出ている幹も。

 

12:15

最後は石畳も出てきて、箱根湯本駅から歩いて5分のところ(旭橋)に下山です。

頭上に太陽が見えているうちに下山できました。

歩行時間が3時間ならトイレの心配もないし、ちょうどいい。

もう暑いから、次に来るのは紅葉のときかな。


珈琲ソフトクリーム食べようかな、と歩いていたら、ちもとの隣に甘味処があるのを発見。

中をのぞくと、空いてる席がある。

ここにしよう。

40分の時間制とはいえ、4つしかテーブルがないとなると並んじゃうだろうなぁ…

お昼時なのもよかったかも。

あんみつ、うま〜。

ほうじ茶アイスが濃い。

2種類の寒天は、あえて切っていないそうです。

わらび餅、追加しちゃう。

持ち帰るより、ここでいただいた方がおいしそうですもん。

 

電車に乗る前に、駅前の「かっぱ天国」へ。

ここ、好きなんです。

階段がけっこう長いかも…

こんなだったっけか?

私の記憶力、本当に困ったもんです。

確かに古いんです、建物は。

脱衣所の床は、歩くごとにギーギーいう。

でもトイレはきれい。

トイレがきれいなら、あとは昭和の風情ってことでいいのではないでしょうか。

ただ、シャワーの出は悪いです。

この気温でも湯が温かくならないし細いから、とくに寒い季節はシャワーはないものと思ったほうがいいかもしれない。

シャンプーなどをしなければ、湯船の湯だけでいいですもんね。

秘湯はほとんど湯船しかありませんから、そう思っていればいい。

 

あ〜、サッパリしました。

湯が熱めだったので10分ほどしか入っていなかったようですが、本当に気持ちよかった。

900円の価値あります。

汗だくでロマンスカーに乗りたくないですもん。

駅前で汗を流せるなんて気持ちいいじゃありませんか。

そのあと食事も気持ちよく行けるし。

階段を下りれば、箱根湯本駅の改札まで1分。

土日の夕方は登山帰りの方でかなり混むそうです。

平日休み、バンザイ!

 

小田急線の車内で見た、箱根そばの広告。

そら豆のかき揚げ天ですと?

おいしそう…

新緑の箱根、とってもよかった。

食べものや温泉とからめて、また行きたいなぁ。